神の説明と沸き立つ希望
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「ん… あぁ、神様に言われて転生したんだったな… とりあえず現状確認するか。 あ、服は着てるんだな、まぁ当たり前か。 えーと、前には町みたいなところがあるぐらいか… おぉ、中世的な感じか? 門番さんがいるな。 って結構距離あるけど俺ってこんな視力良かったっけ?」
(聞こえているかの? 説明不足じゃったからもう少し説明しようと思ってのぅ。)
「うおっ!? あ、神様ですよね? お願いしてもいいいですか? 常識的なことが一切分からないので教えて頂けたら幸いです」
大輔の頭の中に神様の声が響く。
そういえば、この世界について何も知らないことに彼は気付き肯定の返事を返す
(いや、本来は儂が伝えるべき事じゃったからのぅ… 君、いや、大輔がアスタルに行ってくれると聞いて先走りすぎた… すまない…)
「いえ、僕も確認を怠ってしまったのでここは
お互い様ですよ。」
(すまんのぅ… では、改めてアスタルの説明をさせて貰おう。 ここは大輔の世界で流行っていたゲームといった感じじゃ。 魔法があり、様々な種族が存在するといったところじゃのぅ。貨幣などは銅貨、銀貨、金貨がある。 バッグの中に金貨十枚が入っておるからそれを当面の活動費に充ててくれ。 そして転生前に言っていた魔物が人類、亜人を脅かしているのじゃ。 魔物以外に魔族もいるが彼奴らは個の力が強い分そこまで数は居らん。)
「なるほど… あ、魔法が使えると言われてましたがどのように発動するのでしょうか?」
(そうじゃのぅ… 一度ステータスと念じてみてくれるかの?)
神様に従いステータスと念じると彼の頭の中に
ゲームでよく見た文字が浮かび上がってきた
明見 大輔
LV1 人族
HP 350/350
MP 4000/4000
ATK 500
DEF 450
SPD 350
スキル
剣技10/10 全属性魔法10/10
加護
天上神の加護 創造神の加護
「なんかホントにゲームみたいですね…
とりあえず、この世界においてどのぐらいの強さなんですかね?」
(そうじゃな… まだLV1じゃが、ステータスだけで見るとBからCランク程の強さじゃな。 あぁ、ランクはSSからGまで存在しておる。 あと、MPに関しては常人の20倍程じゃな。 その上で全属性魔法を使えるからのぅ… 総合力だとAランクぐらいだと思うておる)
「とりあえず凄そうですね… あ、何度もすいませんが魔法を教えてくださりませんか?」
(う… 儂としたことがまた忘れておったわ…
分かりやすいように言うとじゃな、この世界において魔法は詠唱というものを前提に存在している。 じゃが!大輔だけは、頭の中で発動したい事象を浮かべる事によってそれが起こるようになっておる! つまりじゃ、大輔が魔法になるように思い浮かべると発動するのじゃ! 凄いじゃろ!)
「何というか、凄い強そうといった感想しか思い浮かびませんね… えーと、今少し試していいですか?」
そう言うと彼は手を出して目の前に火が灯るイメージを働かせる
「うわっ! 熱っ…くないんだ。 へえ… 凄いな
ホントに魔法使えるんだ…」
(凄いじゃろう! この儂と創造神のお陰じゃよ!
じゃが、それはちと強すぎてのぅ… どんな魔法を使っても500MPが消費されるから気をつけるんじゃぞ)
「まぁ、それはあまり気にしませんよ。
というか、創造神という方はどなたですか?」
(君の世界の神じゃな。 儂の右腕といっても過言じゃない程の力を持っておる。 加護を与えてくれているのも儂と創造神じゃな。 あぁ、加護は身体強化や幸運をもたらしてくれるといった感じだのぅ)
「地球の神様って凄かったんですね…
あ、あとこの世界の常識というか、文化とかはどういったものなんですかね?」
大輔が質問をその質問をぶつけると少しの間無言の時間が続き返事が返ってきた
(すまん! 本当にすまん! アスタルは君の世界とは逆なところが一つだけあるんじゃ!)
「いや、そんな謝られたら怖いですよ! 何が逆なんですか!?」
(アスタルは男女の関係が真逆なんじゃ…
まず男女比が1:10じゃから女が男を囲いこみ養うといった感じじゃ… 力においても女の方が強いのぅ… はっきり言うと重婚が当たり前の世界じゃ…
君の住んでいたところではそのような文化は無かったと創造神に聞いてのぅ… 本当にすまん!)
大輔の頭の中は天上神の謝罪などは一切入っていなかった。今の彼の脳内はモテるのか?という思いのみだった
「えーと、この世界において僕の顔はどれぐらいの評価を貰えますかね?」
(そうじゃのう… 黒髪黒目で顔も整っておるから
かなり上の方だと思うておる)
「なるほど! 分かりました! また何かあったら連絡お願いします!」
(本当にすまんかった… 見守っておるからのぅ…)
その言葉を最後に天上神からの言葉は途絶えた
( 俺はこの世界で生きていくんだ! 日本じゃ出来なかったこと全てしてやるよ! )
そう決意したあと、彼は町へと向かう




