ヒロインさんはがち百合でした
おっと、この作品は百合成分を含んでるぜ?それでも読みたいなら勝手にしな。ただし、作者は豆腐メンタルだからよぉ。誹謗中傷はやめてくれよな?
※3月14日ご指摘があった点を修正
私、リリエッタ・クラリエンスは転生者である。ついでに悪役令嬢というやつでもある。よくある乙女ゲームのエンディングで断罪され、生まれ故郷とおさらばするか、首と胴体がおさらばするか、貞操&人間らしい生活とおさらばするか、選り取りみどりの公爵令嬢である。
そうならないために、ヒロインさんが我が家でメイドとして働いてる時から一生懸命仲良くしていたのだが、どうやらゲームの強制力という奴からは逃げられないようである。
ストーリー通りヒロインさんは光魔法に目覚め、魔法を扱える者は例外なく通うことになる魔法学校に私と同じ学年で入学してきた。私がねだったわけでもないのに何故か婚約させられたポンコツ王子と入学式でのイベントをこなしフラグをたてるというおまけ付きで。
それからというもの、やってもいない苛めの首謀者としてしたてあげられ、ヒロインさんの取り巻きの攻略対象キャラどもに罵詈雑言を浴びせられる日々。
そして、ついこの間。遂に悪役令嬢断罪イベントのトリガーであるヒロインさんが階段から突き落とされるイベントが発生してしまった。
もう、私の人生おわた、である。この先の結末が目に見えているため、呼び出された食堂に行く足並みが重くて重くてしょうがない。というか、わざわざそんな人が大勢いるところじゃなくてもいいじゃないか。今は昼時だからえらい人いっぱいいるぞ。
「遅かったな!!リリエッタ・クラリエンス!!」
大きめの扉を開いて中に入るやいなや私の婚約者のポンコツ王子のうれしくないお顔。というか、やっぱりいっぱい人いる。
「みんな、すまないがこれから気分の悪い思いをさせるかもしれない。しかし、王子の未来に関わる大事な話だ。ここで起きたことの証人になって欲しい。」
当然の事ながら王子以外の攻略対象キャラどももいる。お前らよってたかって何もしてない令嬢苛めて楽しいんかい。あと、そこの騎士、学園内は身分関係ないって言われてるんだから王子の身分持ち出すな。
「ここにいる公爵令嬢、リリエッタ・クラリエンスはこの少女、マリーを執拗に苛め続け、そればかりか階段から突き落とすという命に関わる重大な事件まで引き起こした。よって、婚約破棄をここに宣言し、さらにリリエッタ・クラリエンスを国から追放する!!」
あー、まあ、ポンコツ王子との婚約破棄は正直嬉しいし、末路も一番ましだから別にいいかな。下手に反論して処刑とかされたら嫌だから素直に従っておこう。
「分かりm「やりました!!」は?」
攻略対象キャラどもの真ん中で俯いていたヒロインさんが突如として私のほうに駆け寄り抱きついてきたんですが…え?どゆこと?
「いやー、これでやっと、やっと、リリー様となんのしがらみもなく愛し合えますね♪スラム育ちの私なんかを専属メイドとして雇ってくれて、私がミスをしてメイド長に怒られた時も庇ってくれて。更には私が荒くれものに襲われたときには自ら剣をとって助けに来てくれたり。これで惚れないとかもう人じゃないですよね。女の子同士でも愛があれうばどうにでもなるんですよ。あ、そうそう。安心してくださいね。私、ちゃんと研究してナニ生やす魔法作りましたから!!お世継ぎも心配しなくていいですよ!!やだなー、ナニっていったらナニですよ♪隠語理解できないリリー様も可愛いです♪いやー、ナニ生やす魔法が光魔法扱いでよかったです♪あ、そうそう、私別に王子達の事全然好きじゃないですから。むしろリリー様に悪口言ってたんで嫌いです。婚約破棄したあとで私に婚約申し込もうとか思ってたんでしょうけど、御愁傷様です。あと、私を苛めてたのそこの柱に隠れてる令嬢です。間違ってもリリー様じゃ無いですから。私が王子にはその人名前は言えませんとか言ってたら勝手に勘違いしてくれて助かりました。さあ、リリー様♪こんな無能ども放って置いて私とリリー様の愛の巣に行きましょう♪もちろんリリー様のお父様とお母様にはリリー様を貰う許可を頂いてるので心配しないでくださいね。」
どたばたと本当の苛めの犯人を捕まえにいった攻略対象キャラ達と崩れ落ちる王子を横目に私はおもった。
どうしてこうなった。
「リリー様♪マリーはリリー様を愛してます♪」
もう一度言う
どうしてこうなった。
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