表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/13

忘れられない話


 私は村長のエルドリン。

 この村は昔からずっと日照りに悩まされてきた。

 作物は枯れ、畑は干され、村人たちは絶望の淵に落とされる。

 そんなある日の夜。

 私が就寝の床についた時のことだった。

 夢の中で美しい女神が現れ、私にこう言ったのだ。


「踊りなさい。その踊りに私は感銘し、あなたに水を捧げるでしょう」


 そして私は目覚めた。

 究極の雨乞いの踊り──パンディクトラエレクトロニクスファンダーアルセロナデッデガウンドポケラポケラアンダゴラリズムテンデクトラテケラテケラチッチカクムパリウィリーモデフスカイザアンダーグランドポテトチップスを。


 私はさっそく村人にその踊りを広めた。

 パンディクトラエレクトロニクスファンダーアルセロナデッデガウンドポケラポケラアンダゴラリズムテンデクトラテケラテケラチッチカクムパリウィリーモデフスカイザアンダーグランドポテトチップスは、またたく間に村に広まり、みんなでパンディクトラエレクトロニクスファンダーアルセロナデッデガウンドポケラポケラアンダゴラリズムテンデクトラテケラテケラチッチカクムパリウィリーモデフスカイザアンダーグランドポテトチップスを踊った。


 薪を燃やし、天に届かんばかりの炎を上げて。

 その炎を囲んで村のみんなでパンディクトラエレクトロニクスファンダーアルセロナデッデガウンドポケラポケラアンダゴラリズムテンデクトラテケラテケラチッチカクムパリウィリーモデフスカイザアンダーグランドポテトチップスを踊り続けた。


 何日も何日も踊り続けた。


 するとやがて、私の頭に一滴の雨が降ってきた。

 いや私だけではない。

 村のみんな全てに雨が降り注いでいた。

 やっとこの情熱が天にいる女神の心に届いたのだ。


 それからというもの。

 パンディクトラエレクトロニクスファンダーアルセロナデッデガウンドポケラポケラアンダゴラリズムテンデクトラテケラテケラチッチカクムパリウィリーモデフスカイザアンダーグランドポテトチップスという踊りが村の伝統となって後世に伝えられた。


 私が死んだ今でもそれを継いだ子供たちがパンディクトラエレクトロニクスファンダーアルセロナデッデガウンドポケラポケラアンダゴラリズムテンデクトラテケラテケラチッチカクムパリウィリーモデフスカイザアンダーグランドポテトチップスは踊ってくれている。


 偉大なるパンディクトラエレクトロニクスファンダーアルセロナデッデガウンドポケラポケラアンダゴラリズムテンデクトラテケラテケラチッチカクムパリウィリーモデフスカイザアンダーグランドポテトチップスよ、永遠なれ……。



 ◆


 おっちゃんはそこで話を締めくくった。


『──というどこかの村の話をだな、さっきの一問を聞いた時に思い出したわけだ』


 やめろぉぉッ! 頼むから社会のテスト中に異世界の話をするのだけはやめてくれーーーー!


【問16:図1より、古代エジプトの文明を答えなさい】


 答え:パンディクトラエレクトロニクスファンダーアルセロナデッデガウンドポケラポケラアンダゴラリズムテンデクトラテケラテケラチッチカクムパリウィリーモデフスカイザアンダーグランドポテトチップス。  

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ