表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ハーレム系エロゲに転生したけどモブキャラなのでそんなの関係無しにファンタジー世界を堪能します。  作者: 愛良夜


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

1/13

過労死の後の夢

「あっ、これ死ぬ?」


近づいてくるヘッドライトの眩しさに眉を顰めつつ、手にしたタバコを最後まで吸い切ろうと再び口に咥える。残念ながらお気に入りの銘柄の味を最期に楽しむ前に、身体はトラックとコンビニの壁に挟まれて、地面に落として踏みつけられたケチャップ付きホットドックのようになってしまったようだ。


「栗田真守さん、残念ながら貴方は死んでしまいました」

「え?ここは?」

「ここは死後の世界。貴方は異世界転生装置(10tトラック)の誤作動に巻き込まれて死んでしまいました」

「なんて?」


動画で良く見る某有名人の海外旅行vlogの序盤、カメラから雲の上を飛んでいるシーンの、そんな場所に自分がいるようだ。


「雲の上?なんでここに立ってて?」

「まあ魂だけなので」

「説明雑過ぎるだろ」

「長過ぎても文字数水増ししてるって言われますし」

「なんて??」


なんだか分からないがすごい事を言っている目の前の女神様。


「あっ、ちなみに第四の壁を認識出来るのは私だけなので♡」


「それで、俺の記憶が間違っていなければついさっき誤作動で俺が死んだとか何とか」

「はい、そうなんですよ真守さん、本来は6分後にやってくるIQ130の高身長イケメン男子高校生と本物の物理化学生物分野の天才美少女JKをまとめて魔王被害大の異世界にチートスキルと一緒に転生させる予定でしたが、待機していた10tトラック(異世界転生装置)の操縦士であるアークエンジェルがシフトレバーの操作を間違えたようですね」

「そんなことある?」

「まあ天使はアルファベット読めませんから」

「二度とトラック運転させるなよそれ」

「てへっ♡、という事で、お詫びに貴方を好きな世界に転生させようと思います!勿論現実でも異世界でも、それこそゲームの中でも」

「本当か!それじゃあ!えーと、どこにしよう…えーと」

「えそんな迷います?貴方毎晩仕事から帰ってきては夜な夜なズボン脱いで欠かさずにプレイしてるゲームありますよね」

「おっちょ!見てたの!?」

「いやカマかけただけです」

「やめて恥ずかしっ!!」

「〇〇〇〇ソフトの〇〇〇〇〇〇って言うんですね」

「やめれ!声に出して言わないで!!」

「えっ、すごいじゃないですか!全CGと全ルートコンプリートしてるのに更に470時間もプレイしてオマケにヒロインとのアフターストーリーを自分でノートに書いては自分で見てにやにやしてるなんて」

「やめろぉ!!!お願いしますっっ!!」

「そんな訳で、真守さんを〇〇〇〇ソフトの〇〇〇〇〇〇の世界に転生させますね!」

「ありがとうございます女神様!!俺も秘密全部声に出して言う必要なかったと思うけど!!」

「一応聞くんですけどファンタジー世界なのでチートスキルとか欲しいですか?」

「……ください」


雲の上でガックリ膝を着いて言葉を絞り出す真守。


「ん…あっ、無理そうですね、前世で積んだ徳が少なすぎて何もあげられません」

「くっ殺!」


まさか自分の口から捕まった女騎士のようなセリフが出るとは思っていなかった。


「じゃあ本編一切関係無い名無しのモブキャラに転生させる代わりに、魔法適性Sと戦闘適性Sのパッシブスキルあげるので頑張ってください」

「うわぁああん生殺しだよぉぉおおお!!」


争い難い力に真守はその魂を引っ張られ、こちらに神々しく手を振る女神様から遠ざかっていくのを最後に見届けると、物理と意識が消えた。


これが過労死後の走馬灯なのか、はたまた喫煙所で寝落ちした夢なのか分からないが、きっと明日の朝、目が覚めた時には見慣れた賃貸住宅の天井が見える筈なので、諦めて真守は遠ざかる意識を手放す事にした。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ