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洞窟

 ケイとシェルは一瞬で洞窟の前まで来る。そして中に入るとほぼ真っ暗だった。そこでケイが光の玉を出し、辺りを照らしながら進む。少し進んだところで、ゴロゴロと何かが転がる音が聞こえた。目の前にはT字路があり、進む前に少し待ってみると、右側から左側に向かって丸い大岩が転がってきた。しかも音からして複数、継続的に。


「邪魔だな……よし」


 ケイは先に前に出て、ビームで大岩を破壊する。砕いた岩の破片が壁の役割を果たし、その間に2人は右側の通路へ走った。


 広い通路を歩いていると、突然壁が動き出したように感じる。いや実際、壁から何か出てきた。人型の岩が、襲ってきたのだ。しかし動きも遅く、ケイのビームとシェルの剣で倒せる。さらに道を進めば、今度は大量のコウモリが襲ってくる。


「小さい奴らにはこれ!」


 今度はバリアを張るケイ。コウモリがそれに張り付いてきた瞬間、


「ファイア!」


 本当は呪文も必要ないがケイはそう言う。するとバリアから小さな火が出てきて、コウモリは燃えてしまった。


「どお! 小さくて集まってくるモンスターの対処法として編み出したんだけど!」


 コウモリを全て倒した後、ケイは嬉しそうにそう言った。


「ああ……。さっきのビームも以前より威力が上がってるようだし、すごいな」


 シェルも、驚いている様子だった。


「ただ敵は、上や横からだけじゃないみたい、だな!」


 するとシェルは地面に向かって剣を突き刺す。


「グオオオオ!」


 人間くらいありそうで、額にドリルをつけたモグラ型のモンスターが、うめき声を上げながら出てくる。シェルの剣がモンスターの頭を貫いたようで、出てきてすぐ、倒れてしまった。


 上にはコウモリ、下にはモグラ。岩に扮しているモンスターに転がってくる大岩。モンスターを倒すことこそ難しくないが、いかんせんキリがなかった。




 ――洞窟に入って数時間は経っただろうか。2人はだいぶ奥まで進んでいた。


「倒しても倒しても出てくる。すんごいなこりゃ」


 そう言うケイだが、その表情はケロッとしていた。


「俺からすれば、全然疲れてないケイの方がすごいけどな」


 シェルは回復魔法の入った瓶を開け、一息ついている。


「虫よけスプレーみたいなものがあればいいのになー」


 ふと、ケイはそう思った。


「虫よけスプレー?」


「うん。虫が嫌いな成分が入ってるとか何とかで、虫が近づかなくなるスプレー。まあ、使ったことないけど」


「嫌いな成分……」


 シェルは少し考えこむ。


「なあ、その光の玉、最大限まで大きく明るくできるか?」


「多分できると思うけど」


「やってみてくれないか?」


「ん、分かった」


 ケイはうなずくと、光の玉をソフトボールくらいの大きさから、自分の身長くらいのサイズまで大きくする。辺り一面よく見渡せ、少しまぶしいくらいだった。


「その状態を維持して移動できそうか?」


「多分大丈夫」


「よし、それなら行くか」


 2人は再び歩き出す。すると、コウモリやモグラは全く姿を現さなくなった。


「すごーい、何で?」


 一気に進みやすくなり、ケイは驚いた表情をする。


「暗いところをすみかにしているモンスターだ。本能的に明るい場所は自分たちの居場所ではないと思うのかもしれない」


「なるほどなるほど」


 その上、岩に扮しているモンスターも、本物の岩との区別がつきやすくなっている。


(アニメの動く前の岩レベルで分かりやすいな)


 ケイはそんな風に思いながら、動き出す前にビームで倒してしまう。


「攻撃までして大丈夫か?」


 光の玉も強化し、その上ビームまで出してと、シェルはケイの魔力消費を心配する。


「全然平気! ビームも普通に出せた!」


 しかしケイの体力や魔力は衰えるようには見えず、本人もむしろ森での努力がちゃんと発揮できていることが誇らしかった。


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