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猫ちょーかん⑥ハチワレ母子とは

ハチワレ母子は野良猫であった。


母はもともと、かいのくにで人に飼われていたが、飼い主が転居し飼育放棄されたため、各地を放浪する野良猫となった。


旅先でたまたま知り合った、キジトラと母猫は結婚。

しかしキジトラは姿をくらませてしまい、身籠った母猫は2匹の子どもを出産。

母猫は2匹の子どもを連れて、あてもなく放浪していた。


しばらく子育てしていた場所では、最近、野良猫に餌の施しを与える、餌やりさんがいなくなってしまった。

さらに近所のにんげんのおばちゃんが、行方をくらませたキジトラの生ゴミ漁りという悪事を、保健所に通報してしまった。

餌場となるゴミ集積所には鉄の檻が設けられてしまったため、他の野良猫達もいざという時に生命をつなぐための、残飯漁りはできなくなってしまった。

またネズミ避けや猫避けが地域の各所に設置されてしまったため、安全な餌探しも難しくなってしまった。


毎日ご飯を探して、ハチワレ母子は地域を彷徨いている。

2匹の子猫は文句も言わずに、母猫を見上げている。


可愛い。


猫ちょーかんがハチワレ母子を目撃したのはただの偶然である。

上の猫からのめーれーで、出張した際の出来事だった。


「おかーさんはお腹空いていないの?」


「私のことは気にしなくてもよいから、早くお食べなさい」


ハチワレ母は、必死の思いで探し当てた二日ぶりのご飯を子どもの前に差し出して笑っていた。


(これは…なんとかしなければ)


貧しく生活するハチワレ母子を見た猫ちょーかんは、腹を決めた。

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