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正義撲滅 魔王戦隊ダークトリニティ  作者: DD22


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第二部〜黒き統合と希望の炎〜第14話『統合の胎動、仕組まれた試練』



──ジャスティスタワー、最深。

沈黙に包まれた空間で、“それ”は静かに目を開ける。


世界が震えるたび、塔の根幹が脈打つたびに、

この存在は微動だにせず、すべてを俯瞰していた。


「滑稽だな……魔王と正義が手を取り合うなど」




低く、冷たい声が響く。

それは憐れみでも憎しみでもない。“理解不能”という名の断絶。


「正義とは力の管理だ。秩序とは、意志を排した構造。

それを破って選択だと? 共闘だと? ──未熟な幻想にすぎん」




眼下に広がるのは、無数の戦場。

人間たちが崇めた“正義”の名のもとに、魂を削りあった記録の断片。


「この塔は試練ではない。

これは“選別”だ。

誰が統一に値するか。誰が拒絶されるか。

その全てを、私はこの座で見届ける」




重く、金属のような音を伴い、背後の壁が脈打つ。

それは塔そのものが、この存在に同調している証。


「かつて、“レッド”を集めたのは、秩序の象徴を作るためだった。

人々に提示する“型”──理想の人間像だ」




「だが限界は来た。

奴らは個に目覚め、分断を始めた。

論理を破り、感情を語り、“物語”を欲する。──だから私は、この塔を用意した」




ひとつの記憶が浮かぶ。

──バーニングレッド。

その炎が、未だに誰かの心を揺らし続けていることが、唯一の“例外”として残っていた。


「だがいずれ消える。

意志は揺らぎ、心は崩れ、残るのは構造だけだ。

統合とは、同一化だ。意志ある個など、不要」




「私が示す。

統合とは、選択を奪うこと。

世界に“ひとつの正しさ”を刻むこと──それこそが、究極の救済」




静かに立ち上がる。

玉座の背後、巨大な影が蠢く。


「集え、赤き者たちよ。

魔王よ、偽りの自由を掲げる者たちよ──

その選択を、“私の手”で否定してやろう」




塔が再び唸る。

そして──各階層に、**“強化された機甲四騎”**が目を覚ます。


統合の儀式が、ついに始まろうとしていた。


──15話へ

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