あとがき
ここまで読んでくれて、ほんまにありがとうございます!
今回、なんとか外伝まで含めて無事に完結することができました。
実は十年以上も前、一度別名で小説に挑戦したけど、たった3話でやめてしもうてん。アイデアは頭に浮かぶけど、それを文章に起こしたり、登場人物みんなのセリフを書くのが難しかった。
そのまま月日が流れて2025年。「もう一回、小説に挑戦してみよう」と思ったんや。前に辞めたことがずっと心の中に引っかかってて、いつかリベンジしたいなって気持ちがあった。
でも今はAIいう便利なツールがある。アイデアを練って、どんなセリフにするか悩んだとき、AIに相談して形にできる時代や。そうやって、ついに「世に出せる物語」を自分の手で生み出すことができた。
書いてる最中、何度も「もう無理や、やめたい」って思った日もあった。
仕事終わってクタクタの夜、眠い目をこすりながらも、「一歩でも進めよう」と思って続けてきた。それもこれも、AIが隣にいてくれたからこそやと思う。もしAIがなかったら、ここまで量も質も絶対に無理やった。
もちろんAIに頼ったこと、邪道やって思われるかもしれへん。でも、AIのおかげで「物語を完走する」という夢が叶ったのは間違いない。
今回の『魔王戦隊』、自分では完成度50%くらいやと思ってる。正直、まだまだ伸びしろもあるし、悔しい部分もある。でも「自分の作品が完走できた」という達成感が、今は一番や。
なんで「魔王戦隊」なんてテーマで始めたかというと、単純に「おもろそうやん!」と思ったから(笑)。
普段から思いついたネタをメモ帳に残してて、2018年に「魔王戦隊」って四文字だけ書き残してて、「これなんやろ?」と自分でも覚えてへんくらいや。でも、「とりあえずこれで書いてみるか!」というノリから始まった。
最初は魔王たちがレッドを倒して自分たちの世界を広げていくプロットやった。でも途中で「なんか違うな」と思い、悩んだ末、「正義と悪」を逆転させた世界観に切り替えた。
ここからが、今回の物語で一番こだわったとこやねんけど──
レッドたちがそれぞれ“正義”を掲げて登場するねん。例えば、「秩序の正義」「力の正義」「裁きの正義」みたいに、それぞれが信じる正義感を持っていて、それを他人にも押し付けてくる。その正義が、必ずしも万人にとっての正しさではない──むしろ、時には他人を傷つけたり、価値観を狭めてしまう“暴力”にもなりうる、というテーマを掘り下げたかった。
対する魔王たちは、「悪」とされる側。
ただし、彼らがやってることは本当に悪なのか?
自分たちなりに守りたいものがあったり、正義の“押しつけ”に抗うために戦ってるだけ。
「正義」に屈してすべてを失った過去を持つ者もいれば、己の信念を曲げずに生き抜く者もいる。それぞれが“悪役”を自称しつつも、読んでいくうちに「正義って何? 悪って何?」と考えさせられるようにしたかった。
実際、正義と悪が真っ向からぶつかることで、「正義の名のもとに人を追い詰めていく危うさ」や、「本当の悪って誰の中にもあるかもしれへん」ってところまで踏み込んでみた。
この物語では、正義戦隊のレッドたちが“自分だけの正義”を強く持ち、魔王たちは“悪”でありながら本当の意味で自分の意志で戦い抜く。
そうやって、対立しながらも最終的には「本当に守りたいもの」「それぞれの信念とは何か」を見つめ直していく。
最後は、“正義”も“悪”も超えて、「みんなで未来を選び取る」っていう展開を目指した。
ホントはこの対立ももっと深く面白みがある展開にしたかったのだが上手く描けず50%出来であった。
ただ、自分は戦隊より仮面ライダー派で、戦隊ものの定番や王道も実はあんまり知らんかった(笑)。
でも、逆に「自分なりの戦隊」を作ってみようと思った。全員がレッドで、みんな個性も主張も激しい。
「正義とは何か」を各キャラで深く掘り下げていくことで、物語に厚みが出てきた。
投稿し始めて最初は全然見てもらえんくて、「やっぱやめとこかな」と思ったこともあった。
それでも、初投稿でpv94になって、「お、いけるかも?」と思ったら少しずつ反応が出てきた。
「どうせなら完結まで書いたろ!」と、毎週連載してる作家さんの気持ちで、最後は100話の二部構成に伸ばすことにした。
途中でしんどくなったり、クオリティ上げたくてAIに何度もリライトさせたり、思い通りにいかんこともあった。
一日一話以上のペースがきつくなって、0pvの日もあって、「やっぱり打ち切ろうかな」とも思った。
それでも新規の読者さんが全話読んでくれたのほんまにうれしかった。
そのおかげで、外伝まで無事に完走できた。
自分のキャラや物語が、ほんの少しでも誰かの心に届いていたなら、それだけで書いてよかったと思える。
「プロじゃないけど、諦めずに続けること」は、ほんまに大事やと痛感した。
最後にもう一度──
AIにも読者にも、心からありがとう!
今、頭の中には3作ほど新しいネタがあるので、もしよければ次回作もぜひ読んでもらえるとめっちゃうれしいです。
最後まで読んでくれて、ほんまありがとう。
また次の物語で会おうな!