表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
8/46

幕間その2 アイリスの正体

 私の名前はアイリス・ディネーブル

平民だったけど、このディネーブル伯爵家の養子になり、今年、グランシュタイン王国国立魔法学院に入学することになったの。

私の目標はただひとつ…


 そう!ハーレムエンドを達成することよ!


 何を隠そう、この私、

いわゆる異世界転生者なの。

しかもこのゲーム世界、スペリオール・ファンタジアは何周もやり尽くしているので攻略法はバッチリ!

サクッと攻略して、イケメンだらけのパラダイスを築くのよ!


 と、張り切っていると、目の前から1人の少女が歩いてきた。

ゼクシア・クロムウェル

アイリスを虐める悪役令嬢、

彼女に虐められる可哀想な私を演出すれば、メインキャラの皆様も同情を買ってくださること間違いなし!

私はわざとゼクシアにぶつかりにいった。


「きゃ!」


 と、わざとらしく転んで見せる。

本来なら、ゼクシアが平民出身の私を蔑んでくる…はずなのだが…


「大丈夫ですか?」


 と、ゼクシアは手を差し伸べてきた。


「え…あ、はい…」


 予想外の行動に戸惑ってしまったが、少し遅れて手を取った。


「あの、ありがとうございます、

私、アイリス・ディネーブルといいます」


と一礼すると、


「あら、ご丁寧にどうも。

私はゼクシア・クロムウェルと申します。

ぶつかってしまい申し訳ありませんでしたわ。

以後、お見知り置きを」


 と、挨拶を返され、ではまた、と手を振って去ってしまった…


 …あれあれ??

思ってたのと違うんだけど???

あ、そうか!

まだ学校が始まってないし、名前だけの自己紹介だから大してイベントにならないのか!

私ったらあわてんぼうなんだから。

と、頭をこづく。


「さぁ!これから私の物語がはじまるのよー!」


と気合を入れて、学校の方へ歩いて行く。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ