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夢の中の出来事③

「で、これからどうするの?」


アパートの一室。淵ヶ原姉妹の住んでいる部屋に全員で来て早々だった。心配と不安が入り混じったような様子でそう聞いてきたことから始まった。


「とりあえず夜になるまで待つしかない」


「寝てみるのはどうなんでしょうか」


「夢っていうのは不安定なモノなの同じ夢が見れるかどうか誰にも分からないのよ、意図的して解決できるような物じゃないの」


「怪異や呪物の関わった異常現象より厄介という事なんですね」


「それに今のところそんなに実害も出てないみたいだし、様子見ってところね?」


「実害とか起きるんだ・・・・」


「おと・・・・・希堂くんが(おぼれ)れかけたのはまだましな方なのよ」


「あれでマシなんだ・・・」


「夢っていうのは現実にも影響をもたらすほどのものもあったりするの」


まぁこんな事めったに起きないんだけどね、とコーヒーの入ったコップの中を覗き込みながら話し続ける。


「もちろん夢のすべてがそんな危険なモノじゃないし、大抵は目が覚めた時点で意味がなくなるんだけどね」


「そういうのってどうやってわかるんだ?」


「・・・・・・・・昔、ちょっとね」


そんなこんなで俺たちは広い部屋でそれぞれ夜になるまで暇をつぶすことになった。









夕日が窓から射し、部屋を照らしそれぞれが夜の、寝るときのための準備をしていた。


「・・・・・・一つ聞いても良いですか」


準備と言っても俺たちには何を準備をするわけでもなく、主にアリサの準備の手伝いで、枕に魔法陣を描きなんでもいいので物を手に持って寝るというちょっと変わったものだった。


「え、えっと俺に聞かれても困るというか・・・」


「あの、そうじゃなくて」


気まずそうに聞いてくる流さんの聞きたい事とは違うようだった。う~ん、困った。


ちなみにほかの二人はまだ準備が終わっていないとのことで買い出しに行っている中で二人で留守番をしている時だった。


「これって本当に意味あるの・・・・?」


「お、俺も知識はさっぱりなんではっきりとは答えられないですけど、アリサが必要って言うならそうなんだと思う」


「・・・・・ふぅん」


向かいで椅子に座って携帯ゲーム機を弄っている流さんからはそんな気だるげな興味がなさそうな返事が返ってきたあとすぐに会話が途切れ、場を沈黙が支配しそこから何故か重苦しい空気が流れ秘めた。


(あれ、もしかして機嫌悪くしちゃったかな・・・・・・)









(もしかしてやっちゃった・・・・・・?)


少し気になって感じが悪い言い方になってしまったのを後悔し、ちらちらとゲーム機越しに確認しようとするけどこの不器用な性格にはその動作すら重く響いた。


(聞いちゃいけなかった・・・・のかな)


嫌な思い出がフラッシュバックした。そう思ったときに胸のあたりが冷たくなったのを感じそれが徐々に広がっていき血の気が消えていく気配を感じた。


「そ、そういえば、流さんって好きなゲームのジャンルってある?」


「え・・・・・・・・・まぁ、あるよ一応」


誰が見ても不器用さを感じるやりとりがあった。


「どんなのがある?」


「う~ん、そうだなぁ。やっぱり・・・・」


最初こそはジャンルだけだった何が好きで何がやらないかで始まった会話が徐々にヒートアップしていく会話の内容としてはゲームは当然として、そこからは趣味前回の話ばかりしていた。

それは()の時は決して感じなかった温かいものを少し感じ高揚感が二人の会話は他の二人が帰ってくるまで続いた。

そしてそれと同時に温かいものの正体を私は最後まで掴むことはできなかった・・・・・・・・。

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