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思い

※2話の続き※

家に帰って光一郎はボーッとしていた。

自分でも京子のことを気にしている、そう思い始めた。


次の日。

朝、学校に行き先生に指導を受け、教室に行った。

クラスは2年C組。

京子は隣の2年B組で光一郎は亮介と同じクラスであった。

光一郎はクラスで自己紹介をした。ぼそぼそ喋ったので、たぶん誰も聞き取れていないだろう。

昼休憩に亮介が学年で野球部を集めて紹介してくれた。

2年生の野球部は20人。学年部長がA組の村田達也むらたたつや

副部長が亮介だという。

放課後になり仮入部という形で野球部の練習に参加した。

練習といっても他の2,3年生は実践練習だが、仮入部なのでその日は1年生と一緒に走った。

先輩の目もあったが光一郎は気にせず、黙々と走っていた。

京子は陸上部だったので、何度かすれ違ったが、声をかけることはできなかった。

その日の練習も終わり、亮介と神社でキャッチボールをすることになった。

それを聞いた京子も一緒についてきた。

シュッ、パシ、シュッ、パシ・・・

あたりは暗くなっていったが二人はボールが見えなくなるまでキャッチボールをした。

その帰り、3人で歩いていると、亮介がトイレがしたいと言ってその場を離れた。

これはチャンスだと思った光一郎は

「メールしとる?アドレス教えて。」

と言った。

京子も了解しアドレスを交換した。

その夜光一郎は京子にメールした。

よろしくと送ったらよろしくと返ってきたのでその日はそれで終わった。


次の日。

クラスの野球部と話していたら、好きな女子の話題になった。

もちろん光一郎は、いないと答えその場は終わった。

放課後。

仮入部も終わり正式に部員となった。

「米田光一郎です。これからお世話になります。よろしくお願いします。」

光一郎の自己紹介も終わり練習になった。

ピッチャーということで投げろといわれ言われたとおりに投げた。

ビュッ、シュー、ボコ

そのキャッチャーは先輩であったがやはり初見では捕れない。

10数球目でようやくしっかり掴めるようになり20球目前後で

スパン!!という音が出るようになった。

先輩が

「変化球は?中学校になったら変化球も使うんだから投げれるだろ?」

と聞いてきて、光一郎は見よう見まねでフォークを投げた。

ビュッ、スー、クククッ、ドッボコッ

思ったより曲がる。先輩は開いた口がふさがらず、驚いた様子だ。

先輩にはやしたてられて光一郎は照れくさかった。

その日の部活も終わった。

いつもどおり神社でキャッチボールをして

3人で帰った。その日光一郎は京子と一緒にいるドキドキと部活のときの感覚で、

不思議な気分だった。

家に帰り、京子にメールをする。

「亮介の誕生日っていつ??」

もちろん双子なので京子も同じである。

「4月18日だよ~。うちも同じ^^」

メールが返ってくる。

4月18日は光一郎と京子が出会った日である。

(しまった、もう過ぎてる。)

そう思った光一郎は

「遅くなったけど誕生日おめでとう。」

というメールを送った。その後何回かメールのやりとりをして

その日は寝た。

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