転校
ブーン・・・
高速道路を下りた。
(ずいぶん、田舎だな)
この少年は米田光一郎、14歳で坊主頭に釣り目の野球少年である。
ここはY市、田舎も田舎ド田舎である。
光一郎は親の都合で引越し、転校してきた。
光一郎の通うことになる学校はS中学校。
学校の野球部は強くも弱くもなく一般的な中学校(やや不良多・・・
今日は4月17日たまたま学校見学に来ていた光一郎は野球部の練習を見ていた。
カーン・・・カーン
(皆へたくそだな・・・。こんな学校で大丈夫か・・・?)
確かに上手とは言えない・・・
さらにこの学校は顧問が未経験者、野球をしたことが無かった。
その日はそのまま家に帰ることにした。
家に帰り、ランニングで地区の神社に行った。
そこである出会いが訪れる。
ブン、ブン、ブン、ブン
バットを振る音が聞こえた。
(・・・こいつは確か、野球部の・・・?)
神社でバットの素振りをしている、この少年は森亮介。
S中学校の野球部、2年生だ。
「俺は亮介。森亮介だ。お前は?」
「俺は光一郎。米田光一郎。」
「へぇ。今日野球部見てたよな?俺はキャッチャー。お前ポジションは?」
「ピッチャー。」
「マジか!?明日土曜だよな?昼からここ来て!グローブ持って。
キャッチボールしようぜ。」
「いいけど・・・。」
こうして二人は出会った。
その日光一郎は夜ずっと亮介のことが気に掛かっていた。
(あいつ、少しはやるのかな・・・)
こうして運命的な出会いのあった日は終わった。
アドバイス宜しくお願いします。