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第二話 ハワイの日常1

一話目。

最初の方は説明が多くなってしまいます。やっぱり書くのって難しいですね。

 時はハワイ王国に神柱帝国が攻めてくる一週間前に遡る。



 やあ、みんな、俺はカズサール。カズサール·ムヴァ·シルバー。ハワイ王国の第一王子だ!まあ、兄はもちろん弟すらもいないがな…。


 「どこにいかれたのか…あっちを探すぞ!」


 おっと、危ない。あれは王子の親衛隊だな~。木の裏に隠れてっと。ご察しの方もいるかもしれないけど、絶賛帝王学の授業を脱け出しているところ。


 「殿下!早く出てくれば、お仕置きは少なめにしておきますよ!」


 思わずぶるっと震えてしまった。隊長のディックはめっちゃ怖いからな…。戻ろっかな………。


 いや、やっぱり、勉強は苦手だし、つまんないし、必要に迫られたらでいいかな~。せっかくある自由を謳歌したいもんね!


 よし、今日も魔物退治に行きますか!







 てことで、着きましたのは、陽射しの森!!


 ここはハワイ王国の王都に近いし、強すぎる魔物は全て王国騎士団の精鋭部隊が間引いてくれてるから、比較的安全なのだ。つまり、狩り場に最適。強すぎず弱すぎずで、いい感じだね!


 あっ、その前に相棒を紹介するよ。右手の指輪に触れてっと、


 「コール。ブタ!」

 

 右手の人差し指につけている指輪に触れながらキーワードを言うことによって、契約している動物や魔物なんかを呼ぶことができるんだ。まあ、この指輪は「紋章」ってやつがないと使えないんだが、それはおいおい説明しようかな…。そういうの苦手だし。きっと、誰かが説明してくれるはず…。


 「おーい!聞いてるか?」


 おっと、呼び出しといて忘れてた。今絶賛注意を引こうと俺の足にタックルしてきてるのは、俺の契約者、豚のパールだ。ただの豚ではなくこれでも帝王の使いである十二支である。みんなブタって読んでるけどね…。


 「全く、また抜け出したのか?少しぐらい勉強したらどうだ?」


 なんか小言を言い出したけど、無視して森の中に向かおう!さぁ、今日も頑張るぞ!!


 「あーー、まってくれ!!」


 全く構ってちゃんなブタだぜ…。



 ま、俺が呼んだんだけどな!






 さあ、早速目の前に魔物ってやつが表れやがった。魔物ってのは基本人を見ると襲ってくる恐ろしいやつだ。自分から人間を探して襲撃するやつまでいる。いわば、人間の敵だ。


 そもそもなんでこんなやつがいるかって言うと、ちょっと長くなるけど、聞いてくれるかな?


 そもそもこの世界は色って言う力が溢れてる。人種が基本一つの色を生まれながらに持っている。これは主に血縁によって決まっている。

 呼び方は色っていったり、カラーっていったり、はたまた属性といったりもする。これが主に十二個に別れていて、火 水 雷 氷 草 金 闘 土 風 毒 神 無 となっている。まあ、最後の2つは特殊属性と言って、世界でも数人しかいないと言われている。有名なのは神柱帝国(しんちゅうていこく)の皇帝と王妃だな。この特殊属性っていうのは他の十色、所謂一般属性より優位にあるらしい。

 一般属性はほぼ世界に均等に存在している。つまり、人間の十分の一が自分と同じ色を持ってると言うことだ。ごく稀に二属性以上を同時にもっている者もいるが、世界でも十数人ぐらいらしい。


 それで、話を戻すと、この色っていう世界に溢れてる力が動物に影響を及ぼして魔物が生まれたと言われている。魔物の危険度は6段階にわかれていて、下からE<D<C<B<A<Sとなっている。一番上のSランクは現れたら環境が変わるような影響力をもっている。俺としては戦ってみたいが、王子という立場じゃ過保護で戦えそうにない…。少し残念だ。 


 ここで、そんな魔物に対抗するため、人間にも戦うことを職業にしている者たちがいる。


 それが冒険者だ。体格や色の力をより引き出せた者が所属している。荒っぽいイメージがあり、冒険者を優遇する処置もある。命を懸けている訳だからね。ただ、義務もあって国同士の戦争や魔物の氾濫の際は所属地の兵として徴兵されることもある。いいことばかりじゃないということだな。


 もちろん、冒険者にもランクがあって、同ランクの魔物を倒せることが昇格の条件だったりする。ランクの目安は、


E:冒険者が登録したときのランク。大抵は数ヵ月でDランクに上がれるが、落ちこぼれといわれる人たちもいて、全体の十%を占めている。Eランクでも飢え死にすることはない待遇は得られる。


D:全体の七十五%を閉めていて、一般的な冒険者といわれる人達。力は一般人の数十倍の力をもっている。それなりに食べて暮らせる。


C:全体の十%弱。冒険者の中でも一つ抜けたている。その地域の魔物のボスランクと戦って生き延びる力をもっている。


B:街に数人所属している。緊急時はその街所属の冒険者を率いることができる。冒険者ギルドの職員はBランク冒険者だったものが多い。危険な戦いが多く、最も死傷者の割合が多い。


A:国に10人前後。大軍を一人で相手取る力を持つ。隔絶した力を持ち切り札になりうる。下手な商会の代表よりも財力を持ってたりする。


S:世界に数人存在するが、ほとんどが詳細不明。Sランク魔物の討伐経験を持つ人外。様々な特権を持つため、人格面も重視される。最も変わった人が多いが…。


 といった感じになっている。長くなりすぎたけど、これでもまだ全然紹介しきれなかった…。適宜紹介していくことにしよう。


 さて、目の前の魔物を倒そうか…。毛がもじゃじゃの兎、モジャキと呼ばれる魔物だ。こいつはDランク。大したことはない。


 「俺一人でやる」


 ブタに宣言して右手を引く。相手の動きを待つまでもない。右手に火の色力を込めて放つ。


 「フレイムパンチ!」


 避けようと魔物が跳ぼうとするが、もう遅い。数百度の火の拳が魔物を飲み込み、魔石だけを残して消えた。


 「また、出力があがったな?カズ。おれ要らなかったんじゃないか?」


 ブタが魔石を加えてやってくる。それを受け取りポケットにいれた。大体石ころぐらいの大きさで大した重さでもないので、数十個なら運べる。これらは冒険者ギルドが買い取り、一般家庭で使われる魔道具に使われるのだが、この話も後ででいいや。


 「いて損はないからいいでしょ?さあ、次いこう!!」


 「まあ、いいけどさ…」

 

 さあ、少し拗ねたブタと魔物をどんどん倒していこう!










ーーーーーーーーーーー


世界データ:「紋章指輪(レコードリング)

      紋章という力を持つものが右手の人差し指に嵌めている指輪。その保持者のみが使用でき、持っている紋章を確認したり、使用できたりする。


     



読んでいただきありがとうございます。

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