日常の崩壊
「大会が無いからって練習は、したほうがいいだろ?」
「大丈夫、以外となんとかなるし」
「なんとかって...」
俺たち兄弟は、別に運動が嫌いでも、勉強が嫌いでもない。むしろ喜楽は、運動が好きである。
「兄貴は、勉強しすぎなんだよ」
「勉強しすぎは、ないだろ」
喜楽は、ちょとだるそうにそんなことをいってきたので正論を返した。
「勉強はそうかもしれないけど運動は、休日が必要だよ」
「でも見に行くぐらいは、出来るだろ」
「俺より上は、この学校にいないんだよ」
そんなやり取りを続けながら家に向かって歩いていると途中で急に足下がひかりだした。
「なんだこれ?」
喜楽がシンプルな疑問を口にする
「魔法陣?」
俺も最低限の予測を口にした。
だが二人の判断能力に関しては、人の域を越えている。喜楽は運動に対する反応速度で、紅蓮は勉強での理解速度で。
そして二人とも同じでシンプルな予測がついた。
(このままだとヤバい)
そしてその後の行動も考えも一緒だった。
(喜楽を) (兄貴を)
『この魔法陣から追い出す』
そして俺は、左手を喜楽の胸にあて後ろに押し出す。
喜楽は、右足で俺を無理やり蹴り飛ばす。
喜楽の体感と言えど焦った状態で出した蹴りの体制で胸を後ろに押されればバランスを崩す。
バランスが崩れ喜楽の出した蹴りは、俺の左足のひざ裏を蹴り飛ばす。体制が崩れ威力がへったとは言えど喜楽の蹴りは十分俺の体制を崩せる。
『バタン』
そして二人は、後ろに転ぶ。
その瞬間魔法陣は、ものすごい光を上げ俺たちを包み込んだ。
紅蓮たちはまだ知らない理不尽な異世界の正体も、そこでまた天才的な才能が開花することも。




