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プロローグ
…理想は…闇に消えた。
「なんでだ…」
1人の男が崩れそうな意識の中…壊れゆく世界を…世界の最後を見ている。周りに人はおらず、すがる神もなく…彼の世界と心は音を立てながら崩れていく。
「こんなはずじゃ…アニメでもないのに…」
…世界は…彼を独りにして…消えていく。
「こんな所で…」
どれほどの時間が経ったのか…世界を…彼が常識として肯定していた世界は特異点に…黒い太陽に呑み込まれていく。
「…永遠の生命ってなんだよ。独りでこんな所に居ても…」
もう少しで彼の足場も無くなる。文字通りの意味で消えていく。
「…もしも…」
彼が言葉を紡ぐ前に全てが消失した。
(この世界を呪ってやる。復讐だ)
言葉は届かず、新しい世界を構築するまで彼は…永遠の時間を眠り続けることになるだろう。
読んでいただきありがとうございます。投稿は遅いと思うので許してください。