平均的な男
面白いかどうか?と問われたら、断言します。
絶対に面白くないです。
俺の名前は『阿部玲人』という。
俺は何かと普通じゃない。
なぜなら!この短編集の中で、なんと!初めての名前があるキャラなのだ!!
「そんなことで喜ぶお前は平均的だ。」
そんなことを俺に言ってくるこいつは某小説家。
やなぎじょうこ、とかいう変態野郎だ。
「柳条湖をそうやって読むお前が平均的だ。」
それ以外に読み方があるのかよ!!
グロい小説ばっかり書きやがって。
爽やかな恋愛小説とか書けないのかよ!!
「そこで爽やかな恋愛とか言っちゃうお前は平均的だ。そしてこれは『やなぎじょうこ』ではない。『りゅうじょうこ』だ。『リウティアオフー』とも読む。中学の勉強でも、その辺りをしっかりやらないお前は平均的だ。」
そんなことやった覚えがねぇよ。
「忘れるお前は平均的だ。」
なんでだよ!
こんな風に作者と対談できるキャラなんて俺だけだろうが!!
「そんなこと言っちゃうからお前は平均的なんだ。」
うぐぐ・・・
この・・・馬鹿野郎!
「暴言すらも平均的だな。もっと、虫唾が走る、とか、存在が鬱陶しいんだよ!とか言えないのか?」
消えうせろ!このハゲ!!
「ああ駄目だ。ハゲは平均的だ。」
俺は高校二年生。
「いきなりなんだ?まあいいさ。高校二年生は平均的だな。理由を説明して欲しいか?」
いらんわボケ。
「ちなみに、身長168センチ、体重65キロ。むっちゃ平均的やん。」
俺のパーソナルデータばらすなよ!!
「その言い方が平均的だ。」
だいたいお前は何が言いたいんだよ!!
「お前の存在がアベレージだと言いたい。」
もうええわ。
「どうも有難う御座いました。」
って漫才やってたの?
「そのツッコミも平均的だ。」
鬱陶しいわ!!
「平均的じゃのう。」
もう相手してられん。
じゃあな!!
「そうやって一方的に打ち切って逃げるのも平均的だ。」
まあ休憩みたいな章です。
遊びです。
あまり深くは考えないように。