007話
【セントラル・タワー周辺フィールド区域東区】
前線に出ているのは嵐火、雷 玖盃、俺ら、それに、アドリンク。
『アド、あまり出過ぎるな』
「あはは、ゴメンゴメン。でも、体力には気を遣ってるよ」
そう言うことではないような気がするが…?
「よっ、と。はい、後ここはまかせてくれていいよ」
先程から姿の見えなかった嵐火が戻ってきた。
「何処に行ってたん?嵐火」
「あ、アドはここにいてね。他の人は出来れば北区、もしくは南区に行ってもらいたいんだけどなぁ…?」
『その心配はなさそうだ、嵐火』
雷が銃を下ろす。
『よ、大変そうだから手伝いに来たぜ、嵐火』
そこには、白髪、白ラン、白い刀身の刀の侍がいた。
一時期ロシアサーバを騒がせていた災厄のPK、クレスだ。
『俺の他にも英雄のおっさん、緋刀、雷機獣が出張ってきてるし、たぶんなんとかなったと思うよ?』
何とも壮壮足る面子に思わず目眩がする。
「なんだ、なら早く言ってよ…。苦労して陣敷く必要なかったじゃん」
『え、まさかここに陣敷いたの?』
「そりゃあ、ねぇ。殲滅にはもってこいだし」
その言葉に目を輝かせるクレス。
『見たい見たい!!早く起動してよ!!』
あの懐太刀の奥の手をまさか見ることが出来ると言うのだろうか?
「分かったわよ…。『解』」
その日、塔の周辺では、空高く立ち上った白炎と、縦横無尽に空間を走り回る黒雷が見られたらしい。
その威力は筆舌にし難いが、あえて言うならば、こうだ。
……っべーわ、マヂっべーわ。
因みにこの陣、本編では魔族を倒すときに使ったものであり、NPCである魔族を恐怖に陥れます。
まぁ、その分反動もでかいですが。
この規模なら
体力半減、MP枯渇、ディレイ5日、三時間攻撃行動不可、一時間アイテム使用不可
位でしょうか




