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001話




【セントラル・タワー】

「遅いぞ、ラークスパー」

仲介屋の前でアドリンクは待っていた。

今日は久々に狩に行く日なのだ。

最近の鍛冶、生産その他もろもろで消費したアイテムを回収する機会。

だってのに、相方を勤めるパーティが約束から30分遅れて来るとはどういう了見だろうか。

「悪い悪い、新入りがごねてさぁ」

「当たり前ですよ!!非戦闘民を連れていくなんて…」

噛みつくように文句をぶちまける壁役タンクが新入りなんだろう。

確かにパーティの要である回復士ヒーラー壁役タンクにとって、守るべき対象が増えることはそのまま自分の負担が増えることであり、結果負けるかもしれないとなれば慎重にでもなるだろう。

しかし、

「んあ?何がだ俺はそもそも戦えるぞ?」

「…え?」

アドリンクは背中に大鎚ハンマーを吊っている。

生産職の嗜みとして、ピッケル、鎌、斧も持っているが。

スキルも大半が生産スキルではあるが、〔大鎚〕〔威嚇〕〔上級鎚魔法〕をとっているため、遠近両方対応できるオーソドックスな戦術自体は簡単に真似できるのだ。

「つーか第一に、この町にはLv300以下は入れねぇだろうが。生産スキルでそこまであげるってのは少なくとも二年はかかるぞ」

まだ一年も稼働していないこのゲームでここまでこれるプレイヤーは、ほぼ全員が戦闘職だし、少ない例外もアドリンクのような戦闘できる生産職だ。

「さて、問題も解決したし行くぞ」

そういってアドリンクはラークスパーらと旅立つのだった。

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