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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。
この連載作品は未完結のまま約2ヶ月以上の間、更新されていません。

完成された世界に革命を。

2028年、医者を目指して生きる高校二年生・黎(レイ)は、植物状態の母を救うため、完璧さだけを追い求めていた。だが、ある冬の日。壊れていく父。謎のメール。そして一つのURLが、彼の人生を根底から狂わせる。

気づけば、レイは“異世界”に転移していた──しかも、姿が少女になって。

だが、そこに広がっていたのはファンタジーの楽園などではない。人間の価値が「生産性」で決まる絶対的カースト社会。神々によって定められた合理と秩序の名のもと、“非効率な命”は捨てられる。

レイは奴隷にも届かない「ランク外(非民)」とされ、辺境の“廃棄区域”に追放される。
その村で出会ったのが、記憶の欠けたポンコツAIメイド・アンテナだった。

感情表現が乏しく、性能も不安定――だが彼女は、誰よりも“人間らしい温度”を持っていた。

共に荒れ果てた土地を耕し、仲間や過去の記憶と向き合う中で、レイは少しずつ「人としての生き方」や「感情」を取り戻していく。

そしてある日、村の外で見た“龍の骨”――それは、かつて東京に聳え立っていたスカイツリーの残骸だった。
ここは異世界ではなかった。
核と海に沈められ、文明が書き換えられた“未来の地球”、西暦608年。人類が管理され繁栄させられる時代だった。

レイは仲間と共に旅に出る。
世界を統治する十三人の“神”と、人間への憎しみから人類の滅亡を目的とする五人の“魔王”。
秩序と破壊に分断された世界で、レイたちは“選ばれなかった命”を拾いながら旅を続けていく。
訪れる国々は合理的である一方でどこか人間性に欠けている。ただそこに共通するのは、“神”が与えた完璧な理念――人間性を排除した合理主義だった。

それでも、レイは信じ始める。
人間は未完成でいい。不完全であるからこそ、選べる未来がある。

ポンコツAIのアンテナ。ゲーミング少女・ねこぱんち。文明マニアの青年・ベベ。
神にも魔王にも属さぬ反逆者たちとともに、レイは決意する。

 
これは一人の青年が世界の正しさに抗い、自らの存在価値を問い直し、ただ一つの答えを探す物語。
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