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偶然は必然なのでぃす! 2

弁当を食べ終わり教室へと無事帰還した俺は窓際で、黄昏ていた。すごいぜ人って後悔やらいろんな感情が混ざりに混ざったら、笑ちゃうんだぜ

 

「翔、何笑いながら黄昏てんだ?」

 

ちょっと引き気味でそう言ってきたのは響だった

 

「いや、ちょっとな…あははは」

 

「狂ってるな、幸せそうで何よりだぜ」

 

ん・な・わ・け・あるかぁあ!!幸せってか?確かにな、あーんとかしたり、手繋いだりするのはすっげぇ幸せで充実してるし、笑顔も可愛くて最高だよ…だけどな、怒った時が本当に怖ぇんだよ。殺しにかかる目してるからな?そんなヤンデレ娘が2人も集結するんだ

ぞ?

偶然にしては出来すぎてないか…?

さぁどーする…2度目の人生死ぬにはまだ早いぞ?

 

そんなことを考えていると、5時間目、6時間目はあっという間に過ぎ、気づけば教室には俺と夏樹しかいなかった。授業も全く頭に入らず数学の強面先生に真面目にしろと、アホみたいに怒られるしで散々だった。今日は早く帰って寝よう…

 

「翔君帰ろう、それと帰る前に話があるんだけどね」

 

「ん…?どした?」

 

「昼ご飯なんで結衣ちゃんと食べてたの?なんであーんなんかしてたの?」

 

俺の背中に悪寒が走ったと同時に、全身が鳥肌で包まれる。なんで知ってんだよ…どうこの場を切り抜ければ良いのか…俺は夏樹と目を合わせれずにいた。だって絶対怖いんだもん!菜月は今きっと獲物を狩る虎のような目をしていることだろう

 

「い、いや、さ、さ、誘われたから…」

 

泣きそうだ。声すら中々出ず金縛りにあったように、動けなくなる。と言うより動くのがもはや怖い

 

「ふーん。そーなんだ。で、なんであーんかんかしてたの?関係ないよね?翔君は私の物なのになんでそんな事するの?ねぇ?あの女殺すよ?」

 

やばい、マジだ。俺の答え次第では本当に結衣が殺されてしまう

 

「夏樹それは本当にごめん。その場のノリでやっちゃったんだほんとにごめん…」

 

俺は震える声を振り絞りそう言った。下手に嘘をついても即見破られてしまう。ここは正直に言って謝ることにした

 

「そう…次したら分かってるよね?」

 

「はい…」

 

怖い怖すぎる泣きたいけど泣けない。怖さが一周回って涙すら出ないのだ

 

「翔君は私だけ見てればいいの、よし、じゃあ帰ろ!」

 

「うん…」

 

俺は震える足を抑え立ち上がった。入部届は先生に渡しておいたのでそれは大丈夫だ。そして、さっきの出来事で分かったことがある。明日部活100%死ぬ。ダメだ…回避しようにも何も思い浮かばない…

 

「翔君明日から部活楽しみだね!」

 

夏樹の悪気のない一言がさらに追い打ちをかける。あぁ…終わった。2度目の人生よさようなら…

 

「そう…だな」

 

 

家へとたどり着いた俺は昨日と同じ様にベットに倒れ込み、もはや考えることすら放棄していた

 

「ご飯食べなくて大丈夫なの?」

 

「うん、大丈夫…」

 

オカンが作ってくれた飯すら喉を通らない、重症だぞおい。これで2日連続晩飯を食べていないのが続いた。スマン母よ…心配かけてほんとすまん…俺はそう思いながらふとんにうずくまった

 

「明日どうすっかな…」

 

現実から逃げようとしても嫌でも突きつけられる現実。ちょっと非情すぎませんかね?

明日俺にある選択は3つ。学校自体休むか、部活を休むか、大人しく学校にも部活にも行くかの3つだ。学校を休むのはオカンにも心配かけるし俺がいないあいだ夏樹達が何をするか分かったもんじゃない。部活を休むのは、入部して初の部活なのだ、それを休むなど言語道断だろう。となると大人しく行くしか俺に道は残されていない

 

「ぁぁぁあ!!」

 

 

「明日は翔君との初の部活楽しみだな」

 

家に帰ってきた私は、明日の部活をとても楽しみにしていた。なんて言ったって好きな人と部活が出来る夢の様な事があるのだ。それだけで私の心は舞い踊る

 

「翔君に会いたいな…」

 

翔君とバイバイと行って分かれて、5分。早くも会いたい。顔を見ているだけでもとても幸せだし、癒されるし何時間でも見ていられる。そんなことを考えていた私にふとある事が頭に浮かぶ

 

「結衣ちゃん…か…」

 

そう、結衣。昼一緒にご飯食べている所を目撃してから私は結衣に対して殺意を抱いていた。だけど、それを上回って嫉妬が存在している。翔君とあんなに親しそうに喋って、あーんまでしてるなんて…

 

「ぬ〜、ライバルだ…」

 

これは戦争だ。明日の部活では結衣に翔君の気が向かないように、一杯アピールしなきゃ、そう言えば結衣は何部なんだろう…。まぁいいや

 

「絶対に私の物にするからね…」

 

私はそういい枕元にある、翔君の写真にキスをして眠りについた

 

 

 

 

 

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