表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

あしを引っ張る

作者: ゆずいろ湊

とある学校の陸上部、3年生になった私は、春の特別大きな県大会で、優秀な成績を収めた。


後輩からは持て囃され、お世話になった先生や先輩には賛辞を呈され、応援してくれた親は美味しいご飯を作ってくれた。


私一人ではここまで来れなかった。常日頃から皆に感謝し、出来る事をする毎日。


「昨日はスパイクに細工をされた」


「今日はお弁当を隠された」


「明日はユニフォームでも汚すのか?」


嫌がらせを受けた事もあった。

犯人が誰なのかは察していた。1年生の時に共に入部したものの、努力もせず、才能も無く、いつかまともに部活にも来なくなったあいつだろう。


しかし、悩むことは無かった。ゴールだけを見た。無視を徹底した。いつしか嫌がらせもピタリと止んだ。同時にそいつは正式に退部した。


私は、自信の努力と周りの協力で出来た、強固な地下茎から伸びる葦なのだ。引っ張っても、そう簡単には抜けない。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ