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あなたはどこ

ホラーっぽい気もしなくもないです


「それって束縛じゃない?」


「私が言ったわけじゃないよ? あっちから言ってきたんだもん」


「そうじゃなくて。彼があんたを束縛してるって話」



学生時代からの親友とお茶をしていると、近状報告から自然と恋バナへと話題が移る。今回は頼んだケーキの到着までかからなかった。しかしこれが本題なのでむしろ好都合だ。



私は今の彼とお互いのGPSを共有している。元彼とは私の束縛が原因で別れたため、今度こそ間違えない、と束縛するような言動や行動は一生懸命避けていた。そんな時に、彼の方から提案があったのだ。

この人とは価値観が合う!そう思って親友に話すと、彼女はあまりいい顔をしなかった。


「でも、私も束縛気質だし良くない? こっちとしても安心だし。」


「あんた、夢中になると冷静じゃなくなるからなぁ。まぁ気が合うならいいんじゃない?

少しでも変だなって思うことがあったら、絶対私に言うんだよ?」


「ありがと。」


彼女はいつも私のことを心配してくれている。それが嬉しかった。

現状に不満があるどころか私は満足しているため、だいぶ夫にストレスをためているらしい親友の話を聞く側に回った。










「ごめん、急に子供が体調悪くなったって。」


ケーキを食べ終わり紅茶をゆっくり飲んでいると、急に彼女に連絡が入った。


「大丈夫?心配だね。今日はもう帰ろうか」


「ほっんとごめん!」


私たちは会計を済まし、予定よりだいぶ早くお開きとなった。















今日は彼の家に泊まる予定だ。事前に言ってあるし、GPSがあるからサプライズにもならないけど、少し早めに行ってしまおう。


そう思い、夕暮れに照らされる住宅街を歩き、彼の自宅へと向かった。



合鍵を差し込み、彼の家へと入る。



「お邪魔しまーす。蓮?」


中は電気がついていなかった。奥の窓から差す夕日が部屋を真っ赤に染めている。

一歩ずつ踏み入れる。風呂、トイレ、それぞれのドアの前を通りすぎ、リビングへと向かった。


どこにもいない。もしかして出かけているのかもしれない。そう思い、自分の携帯を探る。

しかし、バッグの中も、ポケットの中にも、携帯はなかった。店に置いてきたのかもしれない。


お店に戻ろうかと思ったとき、後ろから



カチッ



と音がした。





驚いて後ろを振り向くと、お風呂の中から血まみれの女の子が倒れ込んだ。


声も出ず、腰を抜かして視線を上げると、そこには返り血を大量に浴びた彼が立っていた。


彼はスマホのGPSの画面を振りながら言った。






「僕を騙したの?」




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