表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
蛇に睨まれた蛙  作者: 井伊空佑
4/10

牛も千里馬も千里

砂漠地帯で老人が千里先のオアシスを杖1本で目指していた。

そこにバギーに乗った若者2人が現れた。


「おいそこのじいさん。

ここら辺にある安いガソリンスタンド知らない?」


「知らん。」


老人が応えると


「うわー愛想悪すぎ。」


「まぁこの先行きゃあガソスタくらいあるっしょ。」


そう言って若者2人ではバギーを走らせていった。

老人は歩き続けた。

喉の渇き、砂による目の痛み。それに

寒すぎて疲れても眠れないため不眠でもあった。

だが老人は歩き続けた。

もうすぐで辿り着くはずだと信じて。

やがて夜になり、老人は倒れた。

だが砂漠の寒さで眠ることができない。

老人は仕方なく起き上がった。

老人は夜でも歩き続けることにした。

やがて朝になった。

前方にはバギーが止まっていた。


「おい!じじい!無いなら無いって言えよ!」


そんな声が聞こえた。老人は落ち着いて言った。


「ジパングのことわざにこういうものがある。

牛も千里馬も千里。

これは歩みが鈍い牛も歩みが速い馬も目的地は

同じだから焦らなくてもいいと言う意味だ。

だがこう捉えることも出来る。

歩みが鈍い牛なんて乗り捨てよう。とな。」


そう言って老人は砂の上を平にして円を描き、

12箇所等間隔に点をとった。

そしてそれぞれを繋いでいき、真ん中に空いたスペースに

星を描いた。そして何やら呪文を唱え始めた。

呪文が終わった瞬間。老人はオアシスにいた。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ