虎穴に入らずんば虎子を得ず
虎穴に入らずんば虎子を得ずとはよく言うが
私の作文、つまり今書いているこの小説も
そのことわざ通りなのかもしれない。
『新婚旅行』では未来を書き、
『椅子』では死を書き、
『緋寒桜』では自分とお話の世界との関わりを書いた。
今回の短編集ではことわざをモチーフに
動物達の習性、特徴。そして人間がいかに動物的であるか
を書いたつもりであったが、
やはり私も動物だと実感させられるものでもあった。
檻の中ではなく虎の家。(つまりは虎穴である)
そこに私は足を踏み入れているのである。
虎子、つまりはなにか結果になるような
自己満足になるような、そんな何かを求めて。
この異世界転生モノがポピュラーな『小説家になろう』
に1人、SFで立ち向かっているのである。
これはこれから先のチャレンジでありそれは
虎に殺される可能性もゼロでは無いということである。
ことわざとは
現代にも通ずる社会の生き方を
教えてくれる道しるべである。
外国のことわざが日本に伝来したり
することからことわざはワールドワイド
とも言える。(ヨーロッパから一石二鳥など)
中国のことわざにはしっかりとした
昔話があり、それも興味深い。
是非調べてほしい。
『馬を鹿で通す』などは傑作である。




