最初の魔法(2)
すみません。予約投稿忘れてました。
結局、父にお願いすることにした。
おそらく父は、リビングにいるだろう。
最近歩けるようになったからな。行ってくるか。
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リビングに向かう途中俺は重要なことに気が付いた。
俺の部屋は2階、リビングは1階にあるのだ。
そして、この体では階段を降りるのが難しい。
どうしたものか。
そういえば、ドラ〇ンボールの孫〇空は足からかめ〇め波を出して空を飛んでいた気がする。
俺も魔力放出でいけるんじゃね。
ちょっとやってみるか。
ふんっ! はっ!
魔力が減った気がしたが何も起こらない。
ちょっと、ステータス確認。
『能力値』
MP:230,361/231,361
イメージしたとおりに減っているな。
もう少し繰り返してみるか。
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数分経過
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6回繰り返したところで変化が訪れた。
体が少し浮くようになったのである。
こういう時には、ステータス確認。
『スキル』
new 飛行魔法 LV.1
おお、これで俺も飛行少年の仲間入りか。
飛行wもできるようになったことだし、目的を果たしに行こう。
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父はやはりリビングにいた。
難しそうな顔をして本を読んでいる。
鋭い三白眼が気難しそうな雰囲気を倍増させている。
怖いけどやるしかない。
シルド=シルフ、一世一代の大勝負だ。
「おとーさん」
「なんだ」
こっち向いた。にらまれてるような感じしかしない。
それでもちゃんとお願いせねば。
「まほーのべんきょーがしたいのでしょこをかしてください」
とりあえず、上目遣いもしておこう。
やれることはすべてやる。
「なんでだ」
ああ、やばい。にらまれた。怖い。泣きそう。
今髪揺れたって、、物理的破壊力あるって今の。
「まほーでおとーさんたちのやくにたちたい」
「そうか…」
黙るなよ。こっちの精神が持たないんだよ。
「よし」
「え?」
「ああ、ごめん。言葉が足りなかったか。
いいぞ、書庫を使って。魔法もOKだ。
だけど汚したり、破いたりするなよ。
あと、母さんには、見つかるな」
「なんで?」
「母さんはお前を愛しているからな。魔法なんていう
危険なことをやらせたと知れば何されるかわからん」
あっ、今ちょっと笑った。
「だから、これは男と男の約束だ
あと、お前が3歳になったら槍術を教えてやる」
やばい、父さんかっこいい。
ちょっとウルッと来てしまった。
「あれ、なんで泣いてるんだ。
まじいな対応ミスったか?
どう、対処すればいいんだ?」
父さんが困っている。
安心させてあげないと。
「おとーさん大好き!」
そういって抱き着いてやった。
父は困惑していた。
俺だって最初はこっぱずかしかった。
だけど、父が抱き返してくれた時はなんか安心した。
よく、父の手はおっきいっていうだろ。
本当にそうなんだよ。
俺は二つのことを学んだ。
父さんはかっこいい。
父さんは優しい。
なんか、充実感が半端ない。
早く、書庫に行きたいが、もう少しこうしていよう。
一人息子の力ってすごいですよねw