幼児期編 1
説明回に近くなってしまいました。
申し訳ございません
「やっと神の長い話が終わったか。」
おっと、つい独り言が出ちまったぜ。
俺が喋れることがばれるとまずいんだよなー。何せ0歳だし。
自己紹介が遅れたな、俺は シルド=シルフ(旧名 守屋 颯)だ。
現在、0歳と1ヶ月。シルフ家の一人息子だ。
父は シルバ=シルフ(28)
母は マーガレット=シルフ(24)。
壮大な恋愛の末、父がシルフ家に婿としてきたらしい。
なんで俺がこんなことを知っているかって?
母が子守歌代わりにのろけ話を聞かせてくるからだよ。
身の上話はやめて次に進もう。
シルフ家には女性のお手伝いさんが一人いる。
名前は アンナ・フィリア。
耳が尖っているからおそらく種族はエルフだろう。
淡々と仕事をしているから。素性について詳しくは知らない。
主人公は俺だし、俺自身の話に移ろう。
今俺は0歳の赤ん坊だ。
それがどうしたというかもしれない。
しかしそういう風に割り切れないのだ。
俺は錬金術師になりたい。そのためにはかまけている時間はほとんどないのだ。
赤ん坊のままでは、自由に行動できない。
じゃあ、俺に何ができる。
それをこの1ヶ月考えていた。
単純だが一つの答えが出た。
それは“MPを増やす”ことだ。
俺が扱うスキルの多くはMPが欠かせない。
錬金術もしかりだ。
『呼ばれず飛び出てジャジャジャジャーン』
『おい、唐突に人の思考に割り込むんじゃねえ』
『神様からアドバイスの時間だよ。
ヒュ~ッ。ドンドンパフパフ~』
『うるさいなったく。あと勝手に話を進めるな』
『それでは本題。
MPは一度すっからかんになるとある程度上昇するよ。
MPが0になると猛烈に眠くなるから注意してね。
それでは、じゃっあね~』
「ようやくうるさいのが消えたか」
いっけねまた独り言だ。
まあ、たまにはあいつも役に立つんだな。
『たまにはとは心外だな』
『おい、なんでまた来た』
『言い忘れたけど、物質鑑定のMP使用は1だからそれを使うといいよー。
それでは今度こそ、神様はクールに去るぜ』
はあ、普通に死ぬ前にストレスでもう1回死ぬんじゃねえか?
まあいい。これで目的が定まった。
だが今日は疲れた。明日から本気出そう。
お休み。良い子は寝る時間だ。
ああ、忘れてた。時間とかは地球とおんなじみたいだな。
ん?今か?今は昼寝の時間だ。
つたない文章いつも読んでくださってありがとうございます。