第二十一話「燃え咲かる蓬莱人形」
レミリアの『バンパイアキス』を受け、絶体絶命の危機に陥った悠子。咲夜に取り押さえられ、助けに入ることのできない幽々子。そんなとき、まるで二人を助けるかのように竹林の案内人・藤原妹紅が現れた。炎を纏った拳を向けた妹紅とレミリアの戦いの幕がきって落とされた――
お久しぶりです! アグサンです。やっと忙しさから解放されました。二ヶ月間も更新できず申し訳ありませんでした。私的な理由により、これからは不定期更新となってしまうと思います。それでもこの『東方悠幽抄』は必ず完結させるつもりです。どれほど時間がかかるかわかりませんが、今後もよろしくお願いいたします。
それでは、東方悠幽抄、第二十一話です。批評、コメント等ありましたら、気軽にお寄せ下さい。
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◇
――――私があんたたちを焼き払ってもいいんだよ?
藤原妹紅は竹林で暴れる吸血鬼に炎を纏った拳を向けた。
今宵は満月。
妖怪たちは魔力と妖力の満ちた夜に歓喜する――はずであった。
だが、今晩は違った。
いつも遠吠えをあげていた狼女は溢れ出る力に怯え、十五夜の度に月を眺めながら餅をつく兎たちは怯えて住処に引っ込んでしまっていた。
そんな夜に竹林で騒いでいるやつらがいる。
妹紅はその元凶であると考えられる少女たちを大人しくさせるため、ここまで出向いてきた。
レミリアは火の消えたばかりの翼をさすりながら、突然現れた妹紅を睨みつけた。
「あんた、何者よ?」
妹紅はそんなレミリアの視線を気にする風もなく、ゆっくりと名乗った。
「私の名前は、藤原妹紅よ」
レミリアはその名を聞き、興味をなさそうに吐き捨てた。
「で、その藤原さんに何で私が攻撃されなくてはならないのかしら?」
「あんたらが暴れているから竹林の秩序が乱れているのよ。大人しくお家に帰ってくれる?」
今度は妹紅がレミリアを小さく睨みつけた。
そのやり取りを隣で見ていた咲夜が口をはさんだ。
「諸事情によりそれは叶いませんわ。そちらこそお帰りになってくださらないかしら?」
咲夜はそう言いながら、妹紅がやってきた方角に手を差し出した。
妹紅はそんなレミリアと咲夜の姿を見ながら、頭を掻いた。
「私は警告したよ。しょうがないねぇ――燃えろ! 不死『フェニックスの尾』!!!」
妹紅は素早く臨戦態勢をとり、レミリアに向かって無数の炎を纏った弾幕を放った。
レミリアは真正面から放たれたその弾幕を見て、ため息をついた。
「吸血鬼も舐められたものね。そんなとろい攻撃、不意打ちでなければ当たらない!」
そう叫んだレミリアの姿は妹紅の前から、消えた。
そして、妹紅の背後に一瞬で移動した!
妹紅が振り向くと、ニヤッと笑ったレミリアの顔が目に飛び込んできた。
「私を邪魔し、傷つけた人間――これで終わりよ。 獄符『千本の針の山』!!!」
レミリアの放った針をかたどった弾幕が、妹紅の至近距離で炸裂した!
そして、妹紅の体を余すことなく貫いた!
被弾した彼女はこの世のものとは思えない悲鳴を上げた!
「ぐっ、あぁぁぁあぁぁぁ!!」
全弾命中した妹紅は血まみれになりながらも、レミリアを前にして倒れることは無かった。
まさに、『弁慶の仁王立ち』のようであった。
ふと、その姿を見つめていたレミリアは疑問を口にした。
「あんた、人間なのに――何故、『避けない』?」
レミリアにはわからなかった。
人間にとっては、ちょっとした怪我でも致命傷になる可能性がある。
故に、殺傷能力のある弾幕は『必ず避ける』と直感的に考えていた。
だからこそ、手加減をしなかった。
致命傷に至らなくても、行動不能にするのには最低限の威力は必要だからだ。
しかし、妹紅は人間の本能である『回避行動』をとらなかった。
そのため、全弾被弾し、人間であれば決して助からないほどの致命傷を負った。
(こいつは人間か?)
レミリアは心の中で呟いた。
その人外の行動からくる違和感が、気持ち悪くて仕方がなかったのだ。
――しかし、その思考をしていたがために次の判断が遅れてしまった。
――ギュッ
妹紅はふらつく足取りでレミリアに抱きついてきた。
レミリアは突然の妹紅の行動に驚き、叫んだ。
「ちょっと、何よあんた! 離しなさいよ!」
レミリアの叫びを聞き、妹紅はニヤリと笑った。
次の瞬間、レミリアには聞こえた――目の前の妹紅の心臓が止まる音が。
「なっ!?」
レミリアが動揺を隠せなかった。
目の前の妹紅という人間が――死んだ。
(私は少し手加減したはずだ。それでも避けずに死んだこいつが悪い)
レミリアはそう考えて、すぐさま割り切ってしまった。
だが次には別の思考が湧き上がってきた。
(しかし何故、最後の力を振り絞り、吸血鬼である私を抱きしめる必要があった? 倒せなかったことが悔しかったのか? だから、私に少しでも報いるために手をあげようとしたが息絶えてしまったのか?)
そんな思考がレミリアにとって命取りとなった。
突然、妹紅の体が燃え上がった!
立て続けに起こる怪奇にレミリアは立ち尽くしてしまった。
しかし、炎に焼かれる痛みにより現実に引き戻された。
「止めろ、熱い! 離れろぉ!」
レミリアは妹紅から噴き出す炎に腕を焼かれながらも、吸血鬼の腕力で妹紅を吹き飛ばした!
――ベキッ
妹紅の体は紙のように舞い、竹に叩きつけられ、地面にずり落ちた。
しかし、妹紅の体から噴き出る炎を消えることは無かった。
――どれくらい経っただろうか。
徐々に妹紅の纏う炎は収束し、そこには全ての傷が元に戻った彼女が立っていた。
妹紅はそのままスッと立ち上がり、レミリアを見据えた。
「パゼストバイフェニックス――私を吹き飛ばすとは凄まじい力ね、吸血鬼。 死人はなかなか重いのよ?」
「くっ…… やってくれたな、人間――いや、化け物め!」
レミリアは妹紅によって焼かれた腕を庇いながら、叫んだ。
しかし、妹紅はそんなレミリアの言葉を聞いても表情一つ変えなかった。
そして、ポツリと呟いた。
「化け物と言われることは、慣れている」
復活した妹紅はレミリアに再び拳を向けた――
◆
――――ゆ……こ、ゆう……
私の名を呼ぶ声が聞こえる。
両親かしら? それとも、弟?
――いや、違う。
ここは幻想郷、わたしはここで倒れるわけにはいかない――!
そう思った瞬間、私の意識は浮上した。
そこには、心配そうな顔をした幽々子が私を抱えて顔を覗き込んでいた。
「悠子! 大丈夫?」
「ええっ…… なんとか」
私はそう言ってふらふらと立ちあがった。
――とたん、視界がぐらつき再び膝をついてしまった。
そんな私を幽々子が支えてくれた。
「無茶しない方がいいわ。あなたはあの吸血鬼に血を吸われたばかりなのだから」
そう言って、幽々子はレミリアに噛まれた傷跡を撫でた。
私はくすぐったいと思いながらも、幽々子の目を見つめ、呟いた。
「心配してくれたの?」
すると、幽々子はぷうっと小さく頬を膨らませた。
「心配くらいはするわよ。亡霊だからって血が通っていないとでも思っているの?」
「冗談。幽々子はとっても大切な私の半身だもの」
幽々子は私の言葉を聞き安心したのか、フウッと息を吐いた。
私は幽々子に心配かけないように、ゆっくりと立ち上がった。
先ほど血を吸われたことによる貧血で手が震えていた。
レミリアは小食(?)であるのか、なんとか貧血程度で済んだようだ。
私はサッと周囲を見回し、幽々子に問いかけた。
「レミリアは?」
「あちらで突然現れた妹紅と名乗った娘と戦っているわ」
私は幽々子の指差す方向に目を向けた。
そこには、レミリアに拳を向けるもんぺ(?)を着た白髪の少女が佇んでいた。
私は地面に落ちていた小太刀を拾い上げた。
幽々子はレミリアと咲夜を見つめながら言った。
「なんとしても、あの吸血鬼を止めないとね――でないと、この夜が終わらないわ」
「でも私の太刀は、レミリアに届かない……」
私は悔しくて小太刀を握りしめた。
そんな私の姿を見た幽々子がクスクスと笑いはじめた。
「ふふっ、悠子。実は吸血鬼を倒す作戦があるの。ちょっと耳を貸してくれない?」
そう言って、耳に口を近づけた幽々子が考えた作戦とは――――
◇
――――レミリアと妹紅の弾幕ごっこを静観していた咲夜が動いた。
咲夜はスッとレミリアの傍らに移動し、そっと耳打ちした。
「お嬢様、先ほどの人間と亡霊が動き始めました。私が応戦しましょうか?」
「咲夜は時を止める術を制限されているのだから、大人しくしていなさい。こんな人間どもなんて吸血鬼である私一人で十分だわ」
レミリアの言葉を聞き、咲夜は顔をしかめた。
「ですが、さすがに三体一は……」
咲夜の言葉を聞き、レミリアは咲夜を見上げた。
「くどいわ。私を誰だと思っているの? 私は誇り高き吸血鬼であり――」
「――紅魔館の主、夜の女王であるレミリア・スカーレット様です」
「よろしい」
レミリアは満足そうに頷き、飛び上がった。
レミリアの視界には、妹紅と悠子、そして幽々子がおさめられた。
彼女は月を背に手を広げ、宣言した。
「聞け、人間ども! 私があんたら全員相手をしてあげる。そして、今夜を二度と忘れられない夜にしてあげるわ」
その言葉を言い終わった直後、レミリアの周囲は紅い霧で覆われ始めた。
まさに、『紅魔異変』の再現。
『紅色の幻想郷』の始まりを告げるものであった。
妹紅は少し焦ったように言った。
「さすがに挑発しすぎたかな? 吸血鬼を怒らせると何をするかわからないからな……」
そんな妹紅とは対照的に、悠子と幽々子は落ち着いていた。
「妹紅さん! レミリアに向かって、炎を纏った弾幕を撃って!」
悠子は妹紅に向かいそう叫んだ。
妹紅は名の知らぬ少女からいきなり命令されて少しムッとした。
しかしすぐさま事の緊急性に気付き、素早くスペルカードを取り出した。
「なんだかよくわからんが、わかった! 不死『火の鳥 -鳳翼天翔-』!!!」
妹紅の拳から火の鳥をかたどった弾幕が再び放たれた!
レミリアはそれを見て、ギリッと歯を鳴らした。
「あなたたち、鳥頭なの? さっき言ったじゃない。そんな遅い弾幕、吸血鬼である私には当たらないわ」
レミリアはそう言って、目にも止まらぬ速さで弾幕を回避し、地面に足をつけた。
そして、そのまま地面を蹴って、妹紅に飛びかかろうとした。
しかし、レミリアは気付いていなかった――妹紅の弾幕が悠子の小太刀の上を炎が通り過ぎたことを。
鳳翼天翔が通り過ぎた直後、悠子は逆にレミリアに飛びかかった!
そのとき、悠子の握りしめていた小太刀は、まるで炎を纏ったように赤熱していた!
「行くわよ!」
「遅い! たかが人間が私に――」
レミリアが攻撃姿勢から回避行動に切り替えようとした瞬間、ガクンと体が揺れた。
足が何かに固定されていて、一歩も動くことができなくなっていた。
「えっ、動けない!?」
レミリアがとっさに足に視線を向けると、幽霊が足首を取り囲み、その動きを制限していた。
「捕まえた~ 幽雅『死出の誘蛾灯』~」
レミリアの背後で幽々子がクスクス笑っていた。
幽々子はいつの間にかレミリアの背後に移動して、スペルカードによりレミリアを捕えた!
レミリアは再び正面に向き直った。
そのときには既に、悠子が目の前まで迫って来ていた。
悠子は利き足である右足を大きく踏み出し、叫んだ!
「今度はあなたが一回休みよ! レミリア!」
レミリアはとっさに頭を抱えガード姿勢をとった。
そんなことをしてももう避けられないとわかっていながら。
悠子は炎を纏ったように赤熱した小太刀でレミリアを貫く――
◆
――――これで、レミリアを倒せる。
私は私自身の腕も溶かしてしまいそうなほど高温になった小太刀をレミリアに突きつけようとしていた。
吸血鬼の弱点は炎、そして杭。
まるで炎を纏ったように赤熱した小太刀で杭のように心臓を貫けば、いくら吸血鬼であってももう動くことはできないと考えた。
幽々子の提案に乗っかった私はこの苦痛を耐え、レミリアに一撃を加えるところまで来たのだ。
レミリアはガード体勢を取り、震えている。
その姿はさながら怯えた子どものようであった。
だが、容赦しない。
私はレミリアを乗り越え、この恐怖を、トラウマを乗り越えなければならないのだ。
私は渾身の突きをレミリアに放った。
レミリアの体を、心臓を貫く瞬間――
――パチッ!
――指を弾く音が響き渡り、目の前のレミリアが――消えた。
私は突然の出来事で対処できず、突きの勢いで地面に叩きつけられてしまった。
「ぐっ!?」
私は転がりながら素早く体勢を立て直した。
素早く周囲を見渡すと、レミリアは少し離れた位置で咲夜さんに抱きかかえられていた。
「お嬢様、大丈夫ですか?」
「咲夜……!? 何故、邪魔をした!?」
咲夜さんはレミリアの言葉を無視し、立ち上がった。
そして、私たちに向き直った。
「時符『咲夜の世界』。 ここにいるすべての者の時間を――止めさせていただいたわ」
私はその二人の姿を見つめながら、震えていた。
――また、レミリアを越えることができなかった。
私は悔しくて、未だ熱い小太刀を握りしめた。
そして、咆哮した。
「くっ、また越えられなかったっ…… だけどね――何度でも、何度でも、なんどでも!あなたを倒すまで私は諦めないわ!」
そして、小太刀を再び突きつけた。
そのとき、私の後ろで幽々子の冷静な声が響いた。
「落ち着きなさい、悠子。今回は私たちの勝ちよ」
「――へっ?」
私は幽々子の言っていることが理解できず、間抜けな声をあげてしまった。
しかし、すぐさま冷静になり、幽々子に向かって叫んだ。
「ちょっと待ってよ! 私はレミリアを貫いてすらいないのよ…… 私たちはまだ、何もしていないじゃない!」
幽々子の理解しがたい言葉に対して、私はそう捲し立てた。
だが、幽々子はそんな私を無視し、咲夜さんに向かって問いかけた。
「あなたが時を止めたということは――解けたのね、時止めの術が」
その言葉を聞いた咲夜さんはコクリと頷いた。
「ええっ、その通りですわ。 夜を止めるほどの力を解放することはもうできません――私たちの負けですわ」
「咲夜! 私はまだ……!?」
咲夜さんはスッとレミリアを制した。
「お嬢様―― 吸血鬼であるお嬢様が、あの人間の一撃を受けていたらどうなっていたか……想像に難くありませんわ」
咲夜さんはふざけた様子もなく、レミリアにそう言った。
レミリアは咲夜さんの顔を少し見つめた後、プイッと顔をそむけた。
「はぁ…… こうなった咲夜は梃子でも動かないからね」
レミリアは少しうなだれながら私たちに向き直った。
私たちは少し後ずさった。
「なっ、何よ――?」
私の声は少しうわずってしまっていた。
レミリアはスッと顔をあげ、悔しそうな瞳を私たちに向けた。
「ふんっ、悔しいけど…… 今回は負けにしといてやるわ、人間!」
レミリアはそう言ってビシッと私の顔に指を突きつけた。
私がポカンとしていると、咲夜さんがポツリと呟いた。
「まるで負け犬の遠吠えですね、お嬢様」
「だーかーらー! 上げ足とらないでよ! ――それに、咲夜には言われたくないわ!」
「はいはい、拗ねないでくださいよ」
レミリアはそう言って、再び顔をプイッと背けた。
そして、悔しさをにじませながら次の言葉を発した。
「今回の異変解決はあんたらに譲ってやるわ」
私はその言葉を受け、レミリアに純粋な疑問をぶつけた。
「えっ? この終わらない夜と魔力に満ちた月はあんたたちが起こした異変じゃなかったの?」
「半分正解ね。夜を止めていたのは私たち。でもこれは、この狂った月を止めるための行動だったのよ」
その言葉を聞き、私はハッとしてしまった。
「じゃあ、私たちは――」
「それ以上は何も言わないことね。あんたたちが勝ったんだから、もう一つの異変をちゃんと解決してよね」
「それでは、お暇させていただきますわ」
レミリアは翼を広げ、咲夜はペコリと頭を下げた。
そして、紅魔館へと引き返して行った。
「やっと、一区切りなのね」
そう呟き、二人を見送っていた私の手がギュッと握られた。
「終わったわね。――それと悠子、手を見せてみなさい」
「えっ、何でよ……」
「つべこべ言わないの」
幽々子は無理矢理、私の手を開かせた。
私の手の平は少し焼けただれていた。
「ほら、火傷しているじゃない。あなたは無茶ばかりするんだから」
「作戦を立案したのは幽々子だけどね……」
私はそう言って、ため息をついた。
幽々子はやんちゃな子どもを見るような目で私を見て、傷薬を塗ってくれた。
――そんな私と幽々子を見ていた妹紅さんは少し遠慮しがちに問いかけてきた。
「本当に今さらで悪いんだが…… あんたらはさ。名前なんて言うの?」
妹紅の言葉を受けて、私はまだ自己紹介していないことを思い出した。
私は姿勢を正し、妹紅に向き合った。
「コホン。私の名前は藤見悠子、それとこっちの亡霊もどきが西行寺幽々子よ」
「よろしくね~」
私たちの名前を聞いた妹紅さんは首をかしげた。
「ふじみ? 西行……寺? すごく昔に――そう、千年くらいにその名を聞いたことがあるな」
「えっ!?」
私はその言葉に驚きを隠せなかった。
おおよそ千年前には――幽々子は生きていた。
ということは、人で会った頃の幽々子を知っている人物である可能性がある。
「???」
幽々子は不思議そうな顔をしていた。
――無理もない。
幽々子は過去の記憶を失っているのだから。
私はすかさず妹紅さんに聞き返してしまった。
「その人、何か言っていましたか?」
妹紅さんは、うーんと唸りながら首をかしげた。
そして、ポンと手鼓を打った。
「そうだ、あの行者は私を訪ねてきたんだ――不死身になる方法を求めて」
妹紅さんは怪しげに光る月を見上げ、ゆっくりと語り出した――
レミリアと咲夜が戦線離脱した『永夜異変』はどうなって行くのか? 次回を楽しみにしていてください!
久しぶりの東方悠幽抄、どうだったでしょうか。 こういう文章を書くのは久しぶりで、更新までに時間がかかってしまいました…… 今後も精進していきますので、よろしくお願いします。




