あいうえおの詩
あたらしい朝が明ける
いのりの井戸は何処なり
うるわしく生まれし宇登なる
えにしを絵に描くなり
おさおさ疎かにおきませぬ
かあさん肩を貸してよね
きのう啄木鳥きてたよね
クマゲラ来るまで苦しゅうない
けれども喧嘩はけしてしない
こんなに困ったこともなき
さあさ秋刀魚を探そうぜ
しあわせ知ってる鹿もいる
すずしく済まして進もうぜ
せん駆者は先頭を制する
そうだその意気そのままで
たのしみはたまあに畳んでさ
ちかの地底に沈殿させて
つきが突いて釣り上げるとさ
てん日は照って天麩羅あげて
ところ構わずとんずらとくる
なげ輪ながめて涙せし
にくい肉まん握ってね
ぬれた温みが布を越し
ねんねこ猫の寝相はね
のどかに伸びた軒の下
はるの花は儚くて
ひるの日向で撚もして
ふるい双葉を震わせて
へらへら屁など経巡りて
ほのかに頬を火照らせた
まき場で待つは満足を
みれんの水を見せながら
むかし向こうで睦みあったを
めったな目配せ召しませたなら
もう十分もう十分もういいよ
やおら夜来にやってきて
ゆさゆさ揺するな揺り籠を
よって呼ばれた夜だからって
らく園の乱戦は羅生門にて
りゅうを李白が律していても
るろうし流布し留守まもりて
れい験に恋々とする怜悧でも
ろ傍に論じて碌なことなし
わたしは若いぞ僅かなながらか
をとめも媼も翁も若い
んなことそんなことありません




