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ショータイム!

 サーカスが始まって一週間。

 俺たちはたくさん作ったジュース、ハンドタオルにハンカチ、ブローチやペンダントをほとんど完売していた。


「みんな、お疲れ様!」

「よく売れたね~」

「自分が作ったものが売れるのって嬉しいですね」

「お客に気に入って買ってもらえるのは気分がいいな」


 稼ぎももちろんだが、何より自分たちが丹精こめて作った商品を買ってもらえるのがうれしかった。

 やはり商売はいい。

 頑張った分だけ報酬を得られる。


「さて、ぼちぼち俺たちもサーカスを観に行きますか」

「わーい! サーカス~!」


 この日を楽しみにしていたリオは文字どおり飛び跳ねてよろこんだ。


「なんだかワクワクします」

「私もだ。サーカスを観終わった客たちのあの満足そうな顔を見たら楽しみになる」


 イルファもラキスも、そしてももちろん俺も楽しみだった。

 俺たちは夕方のショーの時間に合わせてサーカス団のテントに向かった。




 一週間もすると客の入りも落ち着いてきて、俺たちみたいに出店を終わらせた者や混雑を嫌って時期をずらした客が多いみたいだ。

 それでも巨大テント前には入場の行列ができていた。

 入り口には団員たちがチケットの回収を行っていた。

 俺たちは領主様から配られた無料チケットを手渡し、場内の空いているあたりの座席に腰を下ろした。

 座席は円形に中央を見下ろせるようになっており、子連れの親子などは前のほうの席に座っていた。


「みんなは気になってる演目はあるのか?」

「えっとね~、ライオンの火の輪くぐりに~、象の玉乗りでしょ~。あとはグレイウルフの演目も気になるかな」

「わたしはハトの編隊飛行が気になりますね。どうやって息を合わせるのか楽しみです」

「私は断然、犬たちの連携の取れた曲芸だな。障害物を越えていく姿を見てみたい」


 みんなそれぞれ見たい演目があるみたいだ。

 俺は動物もいいが団員たちの曲芸も楽しみにしている。

 特に空中ブランコというのはかなり危険度も高く、信頼と技術が重要らしい。

 俺たちがやいのやいの言っていると会場にブザーが鳴り響き、照明がいっせいに落とされた。

 高まる期待の中、中央にランタンが灯された。

 団長らしき小太りの男が黒いシルクハットを取って四方に会釈した。


「皆様、本日はご来場いただき誠にありがとうございます! これからお見せするのは夢のような世界です。どうぞ日常を忘れて心ゆくまでお楽しみください!」


 そう言うと団長は後ろへ下がっていき、いっせいに照明がついた。

 座席に近いところでは団員たちがたくさんの輪っかを空中に次々と投げては取り、中央では身軽な団員たちが助走からの前方転回、側転、バク転からのバク宙で技を決め、そしてその後ろから大きな玉に乗った象が現れた。

 華やかなショーの始まりに会場中から拍手がわきおこった。

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