表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
59/75

サーカス団がやってくる! 3

「サーカスの出店で出品するもの、ですか?」


 家に帰ってさっそくみんなにベクター先生から聞いた儲け話について話した。

 サーカスも楽しみだが、せっかく大きなお祭りで稼げるなら何か店を出したいものだ。

 俺はまず簡単に考えられるものを挙げた。


「手っ取り早いのは果物を育てて、それを食べやすい形にするか、もしくは飲みものとしてジュースにして売るかかな」

「ジュース! ボク、ジュース好きだよ!」


 リオはたまに街中で飲む、屋台の果物ジュースの味を思い出したようだ。

 食べものや飲みもの系ならサーカスを見ながら口に入れられるから売れ行きも悪くはないだろう。

 一方、ラキスは鍛冶師らしい視点から、


「そうだな、こう何か、記念になる商品とかもいいんじゃないか?」

「記念かぁ……」

「例えばだが、そのサーカス団には動物もたくさんいるのだろう? その動物たちの姿をかたどった簡素な工芸品とかなら記念品として売れやすいんじゃないか?」

「おー、なるほど!」


 さすがは職人のラキスだ。視点がちがう。

 不定期にしか観ることのできないサーカスを楽しんだ思い出として、サーカスのことを連想させる工芸品はいいアイディアだと思う。


「記念品なら、普段の生活にも使えるものもどうでしょう?」

「生活に使えるっていうと、日用品ってこと?」

「そうですね……。たとえばタオルとか、カップとかですかね」

「おお、たしかにサーカスが終わっても使えるものなら買いやすいね!」


 イルファからも素晴らしいアイディアを出してもらえた。

 日用品なら記念になる上にその後も日常生活で使うことができる。

 買いやすいという面ではタオルやカップは消耗品だから庶民でも手を出しやすいはずだ。


「……うん、いいね! サーカス団が来るまでにそういった商品を作ってみよう!」

「つくるつくるー!」

「面白そうですね」

「たまには剣以外のものを作ってみるのも悪くないな」


 俺たちは手分けしてサーカス開催とともに売れる商品づくりを始めた。


 俺は庭の一部にリンゴの種を植え、イルファの魔法を真似して促成栽培を試みた。

 たっぷりと水をやり、生えてきた芽に陽の光をたくさん吸収させて何本かのリンゴの木を育てた。

 果実のジュースといっても種類がたくさんある。

 オレンジ、リンゴ、ベリー系、ブドウなどなど、数えあげればキリがない。

 その中でも大衆受けしやすいのはやはりリンゴだろうと言うことでリンゴの木を育てることにした。

 一本の枝に複数の実がなり、成長の良さそうなもの以外は間引きして、残した実には太陽の光をいっぱい当ててあげる。

 水やりに栄養のある肥料を与えるのも忘れない。

 赤く、丸々と太った実を採取し、俺は次から次へとリンゴの実を栽培していった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ