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王国騎士団 2

 俺たちは遅れて自己紹介をした。


「俺はライドです。元冒険者でテイマーをしてました」

「ボクはリオ。ブルーウルフだよ!」

「エルフ族のイルファと申します。元冒険者で魔法使いをしていました」

「ハーフドラゴンのラキスだ。冒険者でもあるが、今はライドのもとで鍛冶師として働いている」


 全員の自己紹介が終わるや否や、ワーキャットのタルトがリオに駆け寄った。


「ブルーウルフの亜人なんてはじめて見た! よろしくにゃ!」

「ボクもワーキャットははじめてだよ! よろしくね!」


 二人は手を取り合ってワイワイキャッキャとすぐ仲良くなった。

 見た感じ歳も近いのか、狼と猫で親しみやすいところがあるのだろうか。


「……うちの問題児が失礼した」


 目つきの悪いレインが指で目頭を押さえながら謝罪した。

 やはり騎士団の中でも異質という認識をされているのか。


「話を進めよう。ミラルの話では武具工房グローブで魔剣を見つけたと聞いた。君たちがその魔剣を制作したとのことだが」

「仲間の助力を得て、私が魔剣を打った」


 ラキスの言葉を補うように、俺はマジックバッグから炎の魔剣を取り出した。


「おお!」

「ふむ……手に取って見せていただいても?」

「構いません」


 近づいたレインに俺は魔剣を手渡した。

 レインはグローブがそうしたのと同じように、剣をまわしたり水平にして片目を閉じたりして魔剣の持つ力を見定めた。

 ひと通り見て満足したのか、俺に魔剣を返して元の位置にもどった。


「なるほど、たしかに素晴らしいひと振りだ」

「そうだろうそうだろう! 私の目に狂いはないのだ!」


 となりで大はしゃぎするミラルの頭にゲンコツを落とし、レインはゴホンと咳払いをした。


「このバ……副団長は人や物を見る目だけは確かだ。その魔剣はぜひ我が騎士団に譲ってもらいたい」

「その資格があるか判断するためにここへ来た」


 魔剣を打った鍛冶師としての誇りをもってラキスが厳しい語気で言い切った。

 レインはそれを無礼とは思わなかったみたいで、


「当然だな。所有するにふさわしい者でなければ宝の持ち腐れだ」

「そこでだ」


 殴られた頭を痛そうにさすりながらミラルが提案した。


「騎士団の訓練場で我々の模擬試合をご覧いただきたい。それを見て判断してもらえたらと思う」


 なるほど、それで正装ではなく動きやすい略装なわけか。

 俺たちはミラルの提案にのり、騎士団の訓練場へと場所を移した。

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