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書籍化には程遠かったはずの作品に打診が来たわけ

「書籍化ならぬコミカライズに至るまでの経緯」でも書きましたが、小説家になろうにおける私の作品は、総合評価790pt、ブックマーク222、評価37人、いいね89件、感想6件です(2024年12月18日現在)。


編集者の方から打診がきたのが2024年3月22日ですので、当時は上の評価よりさらに低かったと思います。

※打診が来た当時の状況を記録しておりませんでした、すみません……


なぜ、このような作品が編集者の方の目に留まったのでしょうか。

以下は打診のメールに書かれてあった一文となります。


―――――――

>弊社では自社レーベルにて小説のコミカライズに力を入れています。

>今回コミカライズする原作小説を探している中、「君と物語イセカイを自由に生きてゆくための冴えたやり方」を読み始め、がっしりとした世界観や、自分以外の誰かを守ろうと奮闘するキャラクター達の姿に強く心を打たれました。


>もし可能ならば○○にてコミカライズのご相談をさせていただきたく、ご連絡差し上げます。

―――――――


作者としては天にも昇るようなコメントです……。それでもやはり疑問に思ったため、初めての打ち合わせの際に直接お聞きしてみました。


私「正直、(私の作品で)売り上げ見込めるんですか?」


今思い出すと、かなりぶっちゃけてますね笑。でも、そりゃあ心配になりますよ。ふつう書籍化される作品のポテンシャルなんて数万ポイントあって当然の世界です。例え私の作品が無事販売されたとしても、知名度的なウリはまったくないわけです。


打ち合わせの際、担当編集者の方以外に編集長も同席してくださっていたのですが、以下はそのときのやりとりです。


編集長「(読者の反応について)参考値としては見ますけど、それが絶対とは思っていません。物語としてのおもしろさが数字に表れているかというと、正しい部分と違う部分があるかなと思っています。トレンドとしてはあるかもしれませんが、自分で読んでみて物語として面白いかどうかが大事だと思っています」


担当編集者「男性を対象としたコミカライズ原作を探していましたが、なかなか特徴的な作品を見つけらることができませんでした。そんな中こちらの作品を拝見し、他の作品とは違うなと。たとえば他の作品にはない設定や用語があったりして、オリジナリティを感じました。他の作品とテイストが違うというところに私は魅力を感じました」


もちろん各出版社や編集者、それぞれの方針や考えがあるとは思います。Web

小説として既存のおもしろさを求める読者が多い以上、そのような内容を前面に出している作品に打診が来ることも当然かと思います。


ですが私の作品を見出してくださったお二人のお話を聞く限り、Web小説としての既存のおもしろさを存分に含んだ作品だけではない、その作品独自の特徴やオリジナリティ、またはテイストの異なる作品に目をかけてくれる方もいらっしゃるということです。


なにより、『(編集者が)自分で読んでみて物語として面白いかどうかが大事』だと。


このことは、昨今の主流、トレンドから外れてしまっている作品を書かれている作者の方、なかなかポイントが伸びないと悩んでいる作者の方にとって、商業化のための大いに励みになる内容ではないかと考えています。

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