根本的な創作論~自分の描いた物語が編集者の目に留まるまで①
自分の描きたい物語、たくさんの人に読んでもらいたい物語がある。そのための手段として私はカクヨムや小説家になろうに代表されるweb小説サイトで投稿することを選びました。
商業化することが第一の目的であれば、書籍化される可能性の高いWeb小説に特化した内容で挑戦した、しかし私はそうではなかった、というのは前回の投稿で書きました。
今までの投稿では割と広く知られているような内容をお伝えしてきましたが、これからはより個人的な経験をお伝えしたいと思います。
タイトル通り、自作が編集者の目に留まり、コミカライズされるまでにはどのように創作と向き合い、進めていけばいいのかについて、より詳しく。
そのためにも、まずは私が「異世界を自由に生きてゆくための冴えたやり方」という物語をどのような思いや考えで投稿するに至ったのか、ということからお話したいと思います。
いや、そんなことはいいからハウツー的な創作論を書いてよ、と思われる方がいたら、すみません。今回の投稿から始めるお話は、創作という根本的なテーマに繋がるように感じていますので、お付き合いいただけたら幸いです。
私は子供のからファンタジーが大好きでした。これは小説に限らず、マンガやアニメ、ゲームにおいてもそうでした。
きっかけは母と一緒に見ていた映画だったように思うのです。うちの母は結構な映画好きだったので、自然とよく一緒に観ていたんですよね。
特に主人公が同世代の少年だった場合、何かと感情移入しやすく、面白いと感じていたように思います。
みなさん、ネバーエンディング―ストーリーという映画をご存じでしょうか。かなり有名な映画ですので、小説を書いているような方、それも30~40代の方であれば、多くの方が知っているのではないでしょうか。
原作は「果てしない物語」という、これまたファンタジー小説の古典的名作となっております。
私がファンタジーあるいは物語というものに強く引き寄せられたきっかけとなった作品だと思います。
この映画に出てくる「幼心の君(女王)」を演じた女の子がとにかく可愛くて、無償にドキドキしたことを今でも覚えています。
まだ思春期になる前の、小学校低学年くらいの頃だったと思いますが、自分が映画の主人公になり「幼心の君(女王)」を助けにく、といった妄想をよくしてました笑
物語に魅せられているような皆さん(特に男性?)の方は、私と似たような経験があるのではないでしょうか。
自分が物語(特にファンタジー)の主人公になり、ドキドキ・ワクワクするような展開、シチュエーションの中、活躍する。
現実ではありえないからこそ、楽しい。どんどんどんどん想像が膨らみ、いつしか世界を、自分だけの物語を、創りあげてしまう。
現実世界でうまくいかないことがあればあるほど、その想像はとめどなく広がっていき、やがて自分だけ楽しむだけでは満足できなくなり、誰かに共有して欲しくなる。あるいは、誰かに自分の考えた物語をおもしろい! と言ってほしくなる。
私はかなり早い時期から物語の魅力にとりつかれた人間だったと思います。子供のころは自分を主人公に置き換え、自分の望む展開やシチュエーションを創造して楽しんでいました。
しかし徐々に、映画だけでなく漫画やアニメ、ゲーム、そして小説においておもしろい物語に出会ううちに、今までとは違った欲求が沸き起こってくるようになりました。
自分もこんな物語を創りあげてみたい、それを多くの人に読んでもらい、感動させたいと。