出会い①
眠いです。
「やっと新作買えたぜ!」
学校帰りにゲームショップに寄って待ちに待っていたゲームを購入できて上機嫌で下校する。
このシリーズ人気だから売り切れてないか心配してたけど残っててよかったぁ!部活なんかに入ってたら買えたかどうかわかんなかったな、やっぱ帰宅部なんだよなぁ
家路にある公園を通ると学校終わりの小学生達が鬼ごっこをしていた。
「はい!はやとおにね!」
「くっそ〜!ひびき足早すぎだよ〜」
「へへん!」
お〜お〜小学生は元気だなぁ、こんな太陽が照らしてる中鬼ごっこなんてびっくりするわ。確かに俺もあれくらいの時は鬼ごっことかした気がするけどいつからかしなくたったな〜歳を重ねるにつれて部屋にこもってる時間が多くなったからな
あの子たちは俺のように部屋にこもってゲーム三昧の日々を送るようにならないよう切に願うよ。
早く帰ってゲームやるか!明日から祝日で三連休だしとりあえず徹夜で図鑑コンプでもするかな。
元気に遊んでる子供たちを尊敬しつつ家に向かう。
✤ ✤ ✤ ✤ ✤
「とりあえずストーリーは終わった〜」
ベットの上で寝っ転がってケータイゲーム機をずっとやってたから体が少し固まったのを猫のように伸ばしてほぐそうとする。いやぁ、今回のストーリーもなかなか良かったなぁ、でも本番はこれから。だけどその前に……
ベットの上に充電して置いておいたスマホで時間を確認すると17時53分と表示されている。
「徹夜のためにGreenBullと作んのめんどくさいからなんか夜飯買いに行くか」
適当にあったパーカーを着て財布をポッケに入れてコンビニに向かう。
「さすがにもう帰ってるか」
さっき、と言うか俺が最後に見た時はワイワイと小学生が遊んでた公園の前を通るともうその声はしなくもう誰も遊んでなかった。5時のチャイムでみんな帰ったんだな〜俺が小学生の時もあのチャイムが鳴ったら急いで家に向かったし、そこは今も昔も変わらないんだな。
「ん?まだ居る?」
あの女の子1人でブランコこいで何してんだ?もう5時すぎてるけど誰か待ってんのか?ちょっと気になるけどここで俺が何してるのか聞きに行くとあの子に変質者と誤解されたりもし叫ばれでもしたら俺の人生が終わる。やめておこう
コンビニに着きハンバーグ弁当とGreenBullを商品棚から取って20歳前半くらいの男の人が立ってるレジに持ってくとピッ!ピッ!とバーコードを読み込んで会計が表示された。それとぴったしの代金を財布から出してトレイに置いた。
「弁当温めますか?」
「あ、大丈夫です」
俺は熱々の状態が好きなんだ!ここで温めてもらっても多分家に着く頃にはほんのり暖かい程度になってしまう。そんなのは絶対に嫌だ!
弁当とGreenBullの入ったビニール袋を片手にまたさっき歩いてきた道を戻る。
「もうさすがに帰ってるよな」
さすがにもう居ないと思うけど公園前を歩きながらさっきブランコで遊んでた子が居るかどうか確認してみる。とまだギコギコと音を立ててブランコで遊んでいた
「あの子大丈夫なのか?」
スマホを開くと18時を回っていた。中学生とかならまだわかるけどあの子見るからに高学年ではなさそうだしなんで帰んないんだ?
さすがになんか心配になってきた。話しかけるくらい大丈夫かな?もちろん女子小学生に興味があるとかじゃないからね!俺は年下より年上お姉さん派だし!
1人ブランコで遊んでる子に近ずいて行く。
「き、君、6時過ぎてるけど大丈夫なの?」
「お、お兄さん誰ですか?」
なんかすごい警戒されてるんだけど……やっぱ話しかけちゃまずかった?待って、なんか防犯ブザーの紐握りしめてない!?
「ちょっと待て!怪しい人じゃないから!防犯ブザーだけは」
「あやしい人はみんなそう言うらしいですよ?」
「違うから!ほんとに1回待って!ただちょっと心配になって声掛けただけだから!」
このままだとまじで警察送りにされちゃうんだけど、母さん、父さん、ごめん。俺初めてパトカー乗るかもしれない……
「しんぱい?」
「そうそう、6時過ぎてんのに帰んなくて大丈夫なの?」
「うん、お母さんまだ帰ってこないし」
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