表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/8

1-2

この大学に通うほとんどの学生は、敷地内の学生寮や、実家が近い者は実家から通っていた。

中にはその実家通いの友人の家や、近くに親類がいれば頼み込んで間借りしていた。

それ以外だと、数駅分離れたアパートから車や単車で通学していた。


入学当初、最寄駅まで電車に乗り、そこから大学まで徒歩で通おうとしていた学生たちは、早々に己の考えの甘さに打ちのめされるのだった。


駅から大学までは驚くほどの距離と高低差があり、歩いて通うにはあまりにも遠く険しいのだ。


かくいう自分も学生としてこの学校の生徒だった頃は、大学の最寄駅から一つ隣の駅、そこから徒歩17分の格安アパートに住み、入学してすぐに打ちのめされ単車で通うようになったが、正直なところ毎日単車で通うのは結構辛かった。

雨の日や風の日、真夏や真冬はとくに。


学生だった頃の、そんな僕の辛そうな様子を知っていた教授は、


「建物は古いけれど、部屋はたくさんあるから」


と言って、大学からほど近い教授の家に住み込みで働くことを提案してくれたので、渡りに船とばかりに僕は教授の好意に甘えることにした。


居候となり教授の下で働くようになってからは、通勤は楽だったが、文字通り一日中教授と過ごすようになった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ