桃から生まれた桃太郎、お爺さんお婆さんに育てられすくすく育ち立派な青年に。「鬼が暴れているから退治してきます!」お婆さんから貰ったきび団子の力で犬猿雉を仲間に~鬼ヶ島で鬼に勝利、宝物を持ち帰って……~
めでたし、めでたし。
200文字に届いてないと投稿出来ねぇぞタコ助って怒られたので追加の雑記です読まなくていいです。
最近のなろう系小説の流行りは「追放物」だと個人的に思ってるのですよね。
分からない人向けに解説しますと、
「熟練プログラマー、コストカットで退社させられて自由を得たので元同僚の立ち上げた会社で週休2日で給料たっぷりの新生活 ~今更お前が組んだシステムを誰でも使えるようにタダで作り直せって言われても……~」
というのが追放物です わかりやすいですね。
主人公は何らかの理由で元の地位や場所を追放されますが、本当は実力者だったり今まで気付かなかった能力に気がついて新しい場所で大活躍、追放した側は痛い目を見るというのが追放物のテンプレートとなっています。
Twitterとかでもよく見るスカッとした話を極振りしたみたいな奴なのでまぁ人気も出ますよね、わかるわかる。
でもこれって別に読者が求めてる訳じゃないんですよ、実のところ。
小説家になろうは小説を読む人だけじゃなく、小説を書く人もいます。 当然ですけれども。
たまにミステリとかコメディとかの普段見ないカテゴリを漁ってみるのも面白いですよ話が逸れました。
オリジナル主人公をオリジナルファンタジーで冒険させるのってね、書くのが難しいのですよ。
転生ってもう鉄板みたいになりましたけど、あれが何で流行ったんだと思います? 書きやすいんです
「紫色をした果実を一口かじると瑞々しさが広がり、しゃくりと噛みしめる度に甘い香りが鼻から脳まで届いてくる」
みたいな長ったらしい言い回ししなくてもですよ
「地球で言うところのリンゴのような味の紫色の果物」
これだけでおっけー これが転生テンプレートの強いところなんです。
読者と作者と主人公全員で現代日本知識を共有しているから、わざわざ説明する必要が無い。
逆に地球の知識で分からないことがあれば、全部主人公が勝手に答えを探してくれる訳ですから状況説明も簡単。
主人公の両親を海外旅行に行かせる必要も無いですし、学校生活等のスケジュールにも縛られず、不思議な力を得る為の導入にそのまま繋げる事もできますよね。
一番のメリットは転生した事によって周りとの人間関係もリセットされている事ですね! 新しい土地 新しい人生 我々の見たい物書きたいものがそこにあるわけですよ!
書きやすく、作者それぞれで自由に味付けが出来るのであれだけ数が増え、数が増えたから良質な物も生まれ、良質な物が評価されていき、またそれを真似して増えていった訳ですね。
では逆に、転生テンプレートの弱いところって何だと思いますか?
転生したから周りとの人間関係がリセットされてるんですよ! これは大きなデメリットですよ皆さん!
実際我儘な王族の命令に歯向かって大暴れするような小説もそこそこの数があるのですが、これは見てて気持ちよくなる反面、「いや、この世界のやり方でやってきた人なんだしもうちょっと大人の対応したらどうなの?」と思う事もしばしば。
そんな中出てきたのが追放物。 リスク管理の出来ない上司 増長した仲間 浮気してる恋人。
そういう諸々の既に完成した設定を用意出来る上、転生物との兼ね合いも簡単に出来る事から増えていった訳です。
確かにその上司は嫌な奴だけど、まだこの世界にきて時間も経ってないんだし、もう少し我慢していいんじゃない? という読者心理が
何だよその上司 なんで数年間今まで我慢してたんだよとっととそんな仕事やめればいいだろ! という方向に早変わりする訳ですね。
作品タイトルも長くなる風潮にありますけど、これは単純に目立つかつ読んでもらいやすいからというのが大きな理由です。 スマホだとタップもしやすい
いくら格好良い作品タイトルを付けても読んでもらえなければ意味がなく、これが実際の本ならデザインで惹きつけるという手段があるのですが、web小説だとそうもいかないわけですね。
ただ個人的には短いタイトルが好きなので、もしこれを読んでいるような奇特な書く側の人がいれば、仮でも良いので貴方の世界に何かしらの名前を付けてあげて下さい。
多分200文字ぐらい書いたと思うのでこれで終わります。
これだけタイトル長いのばかりランキングに並んでたら一つぐらいタイトルだけで完結しててもバレないかチャレンジでしたがこの感じだと多分バレてないと思います。有難う御座いました。




