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名探偵ゼロ  作者: 赤羽 翼
ある夏、絶対絶命の危機
24/33

VS寮監【決戦編】

 八月下旬。夏休みももう終盤というこの時期。帰省していた多くの学生たちが戻ってくるため、学園は再び賑わいを取り戻しつつある。

 しかし、学生の数が減ろうがもとに戻ろうが、私の行うべきことは変わらない。この日も私はこの学園の職員として、そして第三学生寮の寮監としての仕事を全うしていた。


 三時頃。私が寮監を担当している第三学生寮の生徒から、エアコンが故障したかもしれないので見にきてほしいという要請が入った。連絡をしてきたのは、一〇一号室の下条真紅郎だった。本来なら一部屋に二人で住むのだが、下条のルームメイトの松坂まつざかが二年に進級するタイミングで転校したため現在彼は一人で暮らしている。


 私は連絡を受けるとすぐに下条の部屋へ向かうことにした。もう八月下旬とはいえ、まだ気温は高い。エアコンが壊れているのならできるだけ早く修理を呼んだ方がいい。


 私の足が自然と早くなる。これは下条が心配だから、というのももちろんあるのだが、以前から彼に抱いていた()()を解消できるかもしれないからだ。


 下条真紅郎。父親は自動車産業で世界的に有名な日本を代表する企業『シモジョーグループ』の社長。彼の姉の下条(あおい)は数年前までこの学園に在籍していた。優秀な学生だったのを憶えている。彼女に弟がいたとは知らなかった。しかし、それは今は関係ないこと。


 下条は成績はそれほどよくないが、人柄に関しては教師間でも評判がいい。同じ寮の生徒からも慕われている。汚れ役を担っているため他生徒から距離を置かれている理事長の娘、明堂花蓮さんと親しくしていることも、彼の性格の寛容さを把握できるポイントだ。だが、花蓮さんと仲が良いというのが疑念を生んだ理由の一つでもある。二人が男女の関係かどうかは確かめようがないため置いておくとして、花蓮さんが下条に甘いという可能性はどちらにせよある。下条の部屋の洗濯機の調子が悪くなったとき、私は下条の部屋を少し調べてしまった。その際は何もなかったが。


 私の下条に対する疑念……私は彼の何を疑っているのか? それは、()()()()()()()()()()()()()()()()、ということだ。不審に思った点はいくつかある。


 まず一つ目が、下条が()()()()()()()ことだ。私が門限の時間に下条の部屋を訪ねと、扉をノックした後、一瞬ドアノブが揺れ、それからドアノブが捻られて下条が出てくる。おそらくあらかじめかけていた鍵を解除しているのだろう。以前はノック後、すぐにドアノブが捻られていた。七時に寝ているわけでもないだろうに、何故鍵をかける? 突然誰かに扉を開けられることを恐れているからだ。


 二つ目は、()()()()()()()()()だ。下条が扉を開けたとき、自然と室内の様子が目に入る。前まではカーテンが開いていることが多かったが、ここ最近は常にカーテンが閉まっているのだ。何故カーテンを閉めている? 外の人間に室内を見られたくない事情があるからだ。


 三つ目は、()()()()()()()()()()()()()ことだ。片方ならわかる。下条が普段寝ているベッドなのだと想像がつく。しかし両方となると不自然だ。寝るベッドを毎回変えているとは考えにくい。普通は毎日同じベッドを使うだろう。では何故ベッドの掛け布団が両方乱れているのか? 下条じゃない誰かが、もう一つのベッドを使っているからだ。


 そして、更に私の疑念を深めている事実がある。三つの不自然は全て七月上旬から始まっていた気がするのだ。七月上旬と言えば、警備員による盗難に乗じて不審者がこの学園に侵入した時期だ。その不審者は依然として校門の監視カメラに映っていないという。これは、まだ学園に潜伏している可能性があることを意味している。不審者が単独で約二ヶ月も潜伏できるわけがない。不審者がまだ学園にいるならば、学生が庇っていると考えるしかない。


 無論、これらは全て憶測にすぎない。単に七月に起こった盗難事件を受けて防犯を意識し出しただけかもしれないし、ベッドは椅子代わりに使っているから掛け布団が乱れているだけかもしれない。何より、部外者を部屋に匿うなど現実的ではなさすぎる。


 私は教師だ。生徒を信じる立場にある者として、こんな疑念を抱いたまま下条と接したくはない。だが、教師の勘が怪しいと告げているのは事実。今、下条の部屋を視察し、この疑念に白黒つける。


 俺は下条の扉をノックした。すると、ドアノブが一瞬震えた後、捻られて扉が開いた。……やはり鍵をかけていた。

 扉を開けたのは少々目つきの悪い男子生徒、下条だ。当たり前の話だが、目の届く範囲に他の人物はいない。


「エアコンが壊れたんだって?」

「はい。さっき買い物から帰ってきたらとまってまして」

「確かに、暑いな」


 部屋は外ほどではないが暑くはあった。下条に招かれ私は部屋に入った。さりげなく二台のベッドをチェックする。やはり掛け布団が両方とも乱れている。更に窓もカーテンがかかっていた。……相変わらず、か。


 左右のクローゼットを確認した。人が中に入るには十分な大きさはある。中身を出せば、の話ではあるが。一応、試してみようか。

 私は床につまずくフリをして倒れると、左側のクローゼットにあえて追突した。


「だ、大丈夫すか?」


 派手にクローゼットにぶつかった私に下条が心配するような表情で尋ねてきた。


「ああ、問題ない。ちょっとつまずいただけだ」


 これだけ派手にクローゼットに衝撃を加えれば、中に人がいた場合どこかに身体をぶつけていてもおかしくはない。そうなればクローゼットは揺れるし、音が鳴るだろうが、私がぶつかったこと以上のことはクローゼットからはしなかった。下条の表情からしても、クローゼットよりも私に注目しているのがわかる。おそらくこのクローゼットには何もないのだろう。


 ではもう片方のクローゼットはどうか? 後でどうにか確認してみよう。今は無理だ。こっちのクローゼットとぶつかってすぐにもう一つのクローゼットの方へいく必然性が思いつかない。ひとまず今やることは……。


 私は足をさするフリをしつつしゃがみ込み、二台のベッドの下を覗き見た。何もなし。まあ人がいたとしても、こんなところには隠れないか。


「すまない下条。トイレ貸してくれるか?」

「どうぞ」


 すんなりと了承する下条。洗濯機の件でこの部屋に上がったときもトイレを貸してくれと頼んだ。誰かを隠すにしても、おそらくここではなかろう。

 トイレの扉を開けるもやはり誰もいなかった。とてもじゃないが誰かが隠れられるスペースはない。私は三十秒ほどトイレに留まると、便器に水を流して手を洗った。ハンカチで手を拭き、そのハンカチをトイレの床に落としておく。

 私はトイレから出た。


「きて早々悪いな。エアコンの様子を見せてくれ」

「はい」


 下条はリモコンをエアコンに向け電源ボタンを押した。しかしエアコンが起動する様子はない。下条は他にも様々なボタンを押したが、やはりエアコンはうんともすんとも言わなかった。


「なるほど。確かに壊れてるな」

「そうなんですよ。直接エアコンの電源を入れても動かないんです」

「どれ」


 私は椅子を引っ張ってきて、それを踏み台にしてエアコンの電源ボタンを入れてみた。エアコンから冷風は放たれない。完全に故障しているな。

 私は椅子から降りる際、扉が開きっ放しになっていた脱衣室に視線を送った。少なくとも目の届く範囲にはいない。む、あの洗濯機の中はどうだ? それもないか。丸まればかろうじて人一人入りそうではあるが、ドラム型洗濯機の蓋は透明だ。薄暗いが、人が入っていたらそれくらいわかる。


 問題は脱衣所の死角と浴室だな。そちらにいくすべは考えてある。


「なるほど。確かに故障してるみたいだな。こちらから業者に連絡してくよ。明日にでもきてもらおう」


 下条は安心したように胸を撫で下ろした。


「ありがとうございます」

「とは言え、今日はまだ暑いから扇風機を使え。脱衣室の戸棚に小型の扇風機があったろう」

「え、あ、そうですね」


 何だ今の反応は。私の教師の勘が告げている。脱衣室ないし浴室に何かがあると。カマをかせてみよう。


「場所わかるか?」


 私は脱衣室に歩き出した。これで慌ててとめてくれば確定だが、下条は……、


「どこでしたっけ? 見覚えはあるんですけど、正確な場所は頭になくって」


 と付いてきた。この反応、脱衣室や浴室にいるんじゃないのか? わからない。

 脱衣室に入った私は上部に設置された戸棚を開けて小型の扇風機を取り出し、下条に手渡した。戸棚は他にいくつかあるが、流石に人間が入れるスペースではない。……いや、子供ならいけるか? それはないか。七月に監視カメラに映った不審者は少なくとも子供ではなかった。


 私は何の気なしに歩くと、浴室を覗いた。誰もいない。気配も感じない。……これで隠れられるスペースは最後のクローゼットしかなくなった。


 リビングに戻った私は顎に手を添え、さも故障の原因を考えるかのように部屋を歩いた。


「一体、何故壊れてしまったんだろうな。他の生徒からはそんな報告はきていないが……」


 呟きながら、もう一つのクローゼットにもたれかかった。下条の表情を見る。特に私の行動を気にしている素振りはない。クローゼットの中からも物音などはしなかった。

 下条は私の疑問に真面目に答える。


「まあ他の生徒が帰省してる間も、俺はずっとエアコンを酷使し続けてましたからね」


 そういえば、下条は帰省してなかったか。

 私は、なるほど、と頷きながら何度か腰でクローゼットを小突いてみるが、クローゼットから何の反応もない。下条の表情も特に変わらない。……ここではなさそうだな。


「そういえば下条。どうしてまだ昼だというのにカーテンを閉めてるんだ?」


 私はさも、今気づいた、という感じで尋ねた。

 下条は一瞬カーテンに視線を移し、


「夏場は陽が入ると暑いんで。それにこの前、盗難事件があったじゃないですか? あれ以来、ちょっと泥棒を意識するようになりまして。一階は外から室内が丸見えですからね。まあ盗られて困るものもないんですけど」


 ふむ、不自然な理由ではない。むしろ自然な理由だ。ベッドの掛け布団も追及しようかと考えたが、下条が潔白だった場合、気持ち悪いと思われかねない。やめておこう。

 私はクローゼットから離れた。


「では、業者に依頼しておく。修理の日時がわかったら連絡しよう」

「ありがとうございます」


 私は下条の部屋から出た。……だが、少し時間が経ったとき再び戻るつもりだ。トイレにわざと落としたハンカチ……それを忘れ物として取りに戻る。

 誰かがあの部屋に隠れていた場合、私が去ればその人物は出てくるだろう。そしてその人物が隠れていた場所は私が想像もつかないところのはずだ。簡単に隠れられる場所は全て探したからである。誰かが隠れていたならば、何か手の込んだ方法で隠れていたに違いない。すぐにもう一度隠れられるものではないと予測する。


「寮監」


 思考を巡らしていた私の背後から下条の声が飛んできた。後ろを見ると、私がトイレに落としたハンカチをひらひらと振るう下条の姿があった。


「これ、トイレに落ちてたんですけど、俺のじゃないんで寮監のですよね?」


 な、何だと!? 計画が崩れた!?


「あ、ああ。そうだ。手を拭いたときポケットに入れそびれたみたいだな」


 私は下条のもとへ歩き、ハンカチを受け取る。


「悪いな。じゃあ熱中症に気をつけて」


 私はそそくさと寮を出た。まさか下条がすぐにトイレを使うなんて、計算外だった。これであの部屋に本当に誰もいないのか、確かめる術がなくなってしまった。……いや、あの部屋にはいないのかもしれない。そもそも私の想像もつかないような隠れ場所など、あるのか? 隠れられるスペースは全て調べた。クローゼットの中は直接見てはいないが、おそらく誰も入っていない。そもそも服が入っているから人が隠れることはできないだろう。下条はおそらく一方のクローゼットに衣類、もう一方にカバンや漫画などを入れている。あの部屋には下条が登校する際に使っているバッグがなかった。漫画も前に部屋に入ったときより種類が増えていた。このことから、それらをクローゼットに収納していると推理できる。


 クローゼットに収納していたものを出して人を隠した? それはない。部屋は随分と綺麗だった。クローゼットに収納していたものを一時的に誰かに預かってもらっていた? それはリスキーだ。他人はできるだけ巻き込みたくないだろう。それにそもそも、私の熟練の気配察知能力が告げていたではないか。あのクローゼットに人はいないと。とすると、考えられるのは、部屋に匿っていた人物を寮の外に出していたんだ。


 寮の出入り口には監視カメラがあるためそちらから出たとは思えない。私は植木の裏に隠れ、下条の部屋の窓をじっと観察することにした。

 しかし……十分経っても、三十分経っても、一時間経っても下条の部屋の窓に近づく者はいなかった。これ以上は暑さで身体がまずい。それに他の仕事もある。……撤退するしかないか。


 おそらく、全て私の独り相撲だったのだろう。下条は誰も匿ってなどいなかった。そもそも、部外者が学生の寮にいたら流石に花蓮さんが黙っているはずない。いくら彼女が下条と親しかったとしても、だ。うん……。何をやっていたんだろうな、私は。


 それに気づくと、何とも虚しい気持ちになってきた。


「仕事に戻るか」


 ◇◆◇


 危なかった……。ゼロの指示がなかったら、寮監はあのハンカチを受け取りに舞い戻ってきていたに違いない。ゼロのファインプレーだ。

 寮監が部屋を去ってすぐ、俺はゼロの隠れ場の前に足を運んだのだが、隠れたままのゼロが言ってきたのだ。


「話や音を聞いていた限り、寮監さんは確実に真紅郎を疑ってる。理由をつけて戻ってくる可能性があるから、まだ僕を()()()方がいい。寮監さんは何か落とし物をしていないかい?」

「してないぞ」

「じゃあトイレを確認してくれ。さっき寮監さんはトイレに入ったろう? 音が聞こえた」


 俺はすぐさまトイレの扉を開け、寮監の落としたハンカチを発見したのだ。

 部屋の扉に背中を預け、俺はふうっと深い息を吐いた。緊張した……。今、人生で一番動悸が激しいかもしれない。未だにバクバクと心音が身体の中を駆け巡っている。この音、外にまで響いてないよな?


 俺は扉に鍵をかけ、ふらふらとした足取りで脱衣室へ赴くと()()()()()から丸まっていたゼロがだらっと出てくる。立ち上がったゼロはぐっと腰を反った。


「ああ、腰が痛い。そして暑い……」

「よく耐えられたな」

「何とかね」


 ゼロは肩で息をしながら苦笑した。俺もふっと笑みを作り、


「寮監が脱衣室にいったときは人生終了を覚悟したぜ」

「まあ、近くで見たらばれる仕掛けだからね。けど、当初の予定通りさ。遠目に見て洗濯機は違うと判断していたから、こっちに意識は向けなかったんだろう」

「だな……」


 俺はゼロが手にするものに視線を注いだ。


「まさか寮監も、()()()()()()()()とは思わなかったろうな」


 洗濯機は蓋から内部が見えてしまう。ならば、蓋と内部との間にブラインドを作ればいいのだ。それを担ったのが灰色の風呂敷だ。脱衣室は薄暗い。遠目ならば暗い色の布や紙を蓋の裏側に押し当てることで、内部の様子を誤魔化すことができる。脱衣室に入られても、既に隠れ場の候補から外れた洗濯機にはさほど注目しない。


 ゼロがこの方法を考案すると、俺は急いで買い物に走った。部屋にいい感じの布も紙もなかったからだ。真っ黒では不自然になるため、灰色の布を購入するため奔走した。

 この風呂敷をゼロが丸まった状態で手に持ち、蓋の裏側に押し当てていたのだ。


「それにしても、末恐ろしい寮監さんだ」


 ゼロが疲れたように呟いた。俺も頷く。


「ああ。完全に俺が誰かを匿ってると考えて行動してた」


 クローゼットにぶつかったり、足をさするフリをしてベッドの下を覗いたり、部屋にきて早々トイレに入ったり……。決定的なのは扇風機の場所を教えるために脱衣室に入ったことだ。脱衣室の戸棚にある、という情報さえあればこちらは簡単に見つけられる。戸棚を全部開ければいいだけなんだから。にも関わらず脱衣室に押し入ったということは、疑っていたんだろう。部外者の存在を……。


「どうして俺を疑ってんだろうな。俺がどっかでへましたのか?」

「いや、へまというか誰かを部屋に匿ったら起こる当たり前の事象を察知してたんだろう。ここ最近、真紅郎は常にカーテンをかけてたはずだ」

「寮監もそれを訊いてきたな」


 もちろん俺がカーテンをかけているのは寮の外からゼロを見られないためだ。


「もしかしたら、俺が常に扉に鍵をかけてるのも気づいてたのかもな。お前を匿う前は七時に鍵なんてかけてなかったし」

「それから、真紅郎一人しか住んでいないはずなのにベッドの掛け布団が両方とも乱れてるのも不自然な点だね」

「かといって、今更それらに気を遣ったら余計不自然だよな。このままにしといた方がいいか」

「ああ。何はともあれ……危機は去った」

「そうだな」


 頷くけれど、何というか悪戯好きの悪ガキになった気分だ。寮監に対して申し訳なさを感じる。しかし妙な感慨深さを感じているのも事実だ。

 俺は安堵の笑みを浮かべ、


「まあゼロは業者さんが修理にくるとき、保険でもう一回隠れてもらうけどな」

「うっ……」


 このときのゼロの苦虫を噛み潰したような表情が妙に面白かった。

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