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疾風と一緒 神楽荘の愉快な仲間達  作者: 泪
私の彼氏は……
8/10

鎌鼬の大好物 上

 いつも読んでいただいて、ありがとうございます。

 連日の暑さに熱中症気味で、今回のお話は短くなってしまいましたすいませんm(_ _)m

 梅雨入りして1週間、雨が降りっぱなしの為に洗濯物が乾かない上に、仕事で数日間泊まりこみだった疾風の洗濯物が一気にきたので、週の半ばの水曜日の夜にはもう干す場所も無くなってしまった。

「もう無理っ、限界! 疾風~、洗濯物乾かないからコインランドリー行ってくるね」

 一声をかけてから玄関に向かうと、洗い物を終えた疾風がさっと寄って来て私の持っていたランドリーバッグを奪ってく、

「今から? もう20時だし、荷物重そうだから俺も一緒に行くよ」

 こういう疾風の優しい所すきだなぁ、なんてほっこりしながら手をつないで駅前のコインランドリーへ、脱水までは家でしてきたから乾燥だけ30分位かな?

「このままここで待ってるのも暇だし、駅ビルの地下の食料品売り場見に行こうよ。 スモークサーモン食べたいな……ダメ?」

 長身を屈めて私の顔を覗きこみながら、そんな可愛い台詞と顔でお願いされると、疾風が齢350歳の妖怪だって忘れそうになるけど、

「仕方ないなぁ、美味しそうなのがあったらね」

 この顔でお願いされると断れない私を知っててやってる強かさは、やっぱり年の功なのかしら?


 閉店間際の人がまばらな食料品売り場をみていたら、鮮魚コーナーに小さめの生のアナゴの開き4匹入りパックが2つ、半額になっているのを発見。

「アナゴ! アナゴが半額だよ、風子!! 俺、風子の作るアナゴご飯が食べたい、ねぇねぇねぇ」

 スモークサーモンが売り切れで、しょぼんとしていた疾風が嬉しそうにそれをカゴに入れるから、

「はいはい、じゃあ牛蒡と生姜も買わなきゃね。 今夜仕込んで明日の朝ご飯と、お昼のお弁当にする?」

 と聞いたら、しばらく立ち止まって悩んでいたけど、

「明日の夕飯が良いな、アナゴの白焼きの匂いがしたら真上あたりが突撃してきそうだもん。 弁当用のおにぎりが狙われそうでヤダ」

 なんて答えが……真上さんか、確かに来そうだよね。

「あはははは了解、夕飯ね」

 夕飯でも突撃して来そうだけどね……神楽荘に引越してきた時の歓迎パーティーで私が作った普通の家庭料理は、なぜか人外の皆さんの胃袋をがっつり掴んでしまったらしく、たまに食事時に突撃してくる人がいるんです。


 ふわふわに乾いた洗濯物を疾風がたたんでくれている間に、買ってきたアナゴを魚焼きグリルで白焼きにしながら牛蒡をささがいて水にさらし灰汁を抜きます。

 アナゴが全部焼けたら3センチ幅位に切って牛蒡、生姜と一緒にお酒、砂糖、お醤油で作った煮汁である程度まで煮て、朝まで鍋で冷ましておきます。

 後は明日この煮汁でご飯を炊いて、炊き上がったところに具材を混ぜて出来上がり、お好みで七味唐辛子を振っても美味しんだよね。

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