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File:34 cold

今、ふと思い出したのですが、GWなのですよね。現在。

皆様は如何様にお過ごしで御座いましょうか。


私は───御想像にお任せ致します。

 勧告、喚起、忠告、戒め、誡め、諫め、牽制、訓戒、訓告、訓誡、戒告、誡告、切諫、戒飭、警醒、警告、警鐘、アラート、alert、alert、alert、、alert、alertalertalertalertalertalert───aaaaaaaaaalllerrrtttttttt────'8.4j、'8.4j、''''''''''''''''''8888......44444444444444jjjjjjjj。。、m'y&g、m'y&g。m'y&&ggggggggggg────────────────



 ◆◇◆◇◆



 響く、響く、自身とは切り離された遠く遠い異なる器の内で。その響きは数多を知らせ報せる。

 風、臭い、熱、痛み、疼き、空腹、渇き、飢え、飢餓感。


 五感、六感、体験、経験、記憶。

 ありとあらゆる感覚を動物的生存本能が刺激する。


 器がそれに従い動く、行動する、行使する。

 器は人から獣へと堕ちる(回帰する)

 意思など成を潜め、変質する。

 本能へ従順に従い、偏執する。

 生だけを求め、それ以外の意思も意志をも沈め、異形に異径に、歪に骨格を器を言葉を感覚を意義を条件を過程を存在を歪め、歪む。咼む。





 あぁ、ああ、、。満たす、満ちる。





 生を脅かす程の飢餓が充たされてゆく。

 生命活動に於いての最低水準を越え、肥え、超え、超過する。

 飢餓による生命危機は過ぎ去った。

 ならば、であるならば生命を、生を掴むには。。、?

 摘め、恐れを、生を脅かす芽を。


 喰らう、喰らう、、覆う過ぎた熱を、周囲に落ちた声なき声アバター(傀儡)を、貪る、、貪る。、。

 歪な骨格の腕を伸ばし、伸ばし、糧とする。


 その姿は生物的本能としては正しく、美しさまで介在した。

 けれども、それは、それを"人"であると定義するのであれば、過食の過ぎた肉塊である。

 余りにも、途方もなく醜く浅ましい。

 否、人としての成り立ちなど、既にしていないと言えた。

 過剰に摂取した食料により肥大化し、その身からは数多の生命の部位が無造作に生えていた。

 "人"と言うには余りにも、異形へと化したそれは焼かれている事を、妬かれている事をも意の外へと追いやり、外敵から身を守る殻に篭もり、害意を狩り、食し続け、蓄える。数瞬先の生を得る為に。



 ◆◇◆◇◆



 騒然とする。

 振り返った先で炭と化した者が、蒼を噴き出した者が、共闘者であったことに。

 それでもなお、その炭化した骸に恍惚とした面持ちで接吻をする少女に。

 けれど、けれども、そうではない。


 それらにも唖然としないでもないが、それをも塗り潰す様にその光景は脳裏へと焼き付く様に記憶されてゆく。

 周囲に散在する呆然と茫然とした意思なきアバター(傀儡)を歪な腕で掴み、乱雑に射出された糸で引き寄せ体外から体内へと取り込んでゆく。


 反射、脊髄反射。

 これまでの人生で培ってきた勘。

 それが葛女の体位を半身分移動させる。

 数瞬もしない間にそこを糸が通過する。

 重いモノにまとわりつく様に風が鋭く頬を突く。


 それが重圧な、異常な、悲壮な、空間に呑まれた意識が、理性が浮上する。

 それは逃亡出来るという意味合いでは幸運であり、現実を直視しなければならないという点では絶望的とも言えた。

 否、震えた脚では駆ける事もままならない。

 塗られる不に、黒に、絶望に。



 ぁぁ、、あ、、ぁ??、!



 漏れた弱い声は誰のモノだ?

 絶叫の声が鳴り響く中でも掻き消えることなく、鮮明に届いた弱い声の主は誰だ?

 私ではないと葛女は右手で紅く彩られた唇を覆う。

 餌を得ようとする鯉の様に小さく開いたままの唇から手との間の空気を震わせる感触が伝う。


 あぁ、私なのだ。と否応無く理解させられた。



 憤怒、、。憤怒、。、湧く。、、沸く、、、煮える。。、



 出来た傷は閉じ、血管の内の血液が正しく循環し始めるも徐々に心拍が上がり、上がる。血管を摩擦する血液が痛みを齎すが、上がる、廻る。

 外気温に比べ体温が高まり、寒気を覚える。身体を少しばかり震わせる。


 息をつく。

 これで殺れる、、と。

 恐怖は成を潜めた、怒りで火照る。



 内面の変動を押し止め、葛女は上品に微笑んだ。



 ◆◇◆◇◆



 不鮮明な意識が蠢く中で一つが意思を持つ。

 不快な感覚に眉を顰め、手探りに周囲を確かめる。

 不可解な感触に理解及ばず、見廻すも、。、、黒。

 不自然な視界、見えているようで見えていない様な感覚。

 不穏、黒に光点を見るも肌を何かが這いずる様に嫌な予感が巡る。


 光点は徐々に拡がり、映る光景も広がってゆく。

 異常、異様、奇妙、無惨、惨殺、。、、死屍累々。

 異形の周囲を取り巻く様に築かれた山、山、山。

 数多ある口で下卑た知性の感じられない、品格の無い声で泣く、鳴く。誰が、、。、



 あぁ、滑稽だ。手の施しようがない程に。



 憤怒、、。憤怒、。、止まる。、、凍る、、、冴える。。、



 満たされない空腹、止まれ。

 駆け巡る異物の不快感、凍れ。

 思考を止めるな、欲望を凍らせ、人である吟じを冴え渡せろ。


 醜い肉塊()は死ね。

 思考しろ、思慮深くあれ。

 考える事を止めた人間()は人にあらじ。


 巡るは御しろ、静め、鎮め、緩やかに廻せ、循環させろ。

 回し廻し、静やかに淡々と事の収拾に当れ。

 清を死なず殺さず制せ。

 周囲に湧いたアバター(木偶)はイベントポイントだ、逃すな。

 葛女は躱せ、無為だ。


 が、清は手に終えるか?

 否、どの様に手筈を整えれば下せる?

 武器は歯が立たない(ゴミ)アバター(ゴミ)糸は焼かれる(ゴミ)

 既存の方法では不可。


 方法は提示されている。



 ならば、脱せ。



 手段は所持している。



 ならば、脱せ。



 その醜い肉塊()を破り羽化(適合)せよ。


Defect(未完成)】であるならば生まれ落ちろ。



 ◆◇◆◇◆



 背に当たる位置が罅いる。

 左右に分かれ、別れてゆく。

 それを止める者はいない。

 止めゆる者もいない。



 清は丁寧に慎重に大切に愛おしげに()に口付けを続けている。

 葛女は内よりい出る恐怖を奮い否応無く口角を上げる。

 他は驚愕し、畏怖し、立ち竦み、無意思の傍観者と化す。

 無理もない、無為もない。

 それは、それ程までに理解不能で、常軌を逸脱し、それでいて途方もなく生物の有り様として自然的出来事であり、同仕様もない生命の理不尽を予感させる様な蠱惑的な未来を漂わせていた。


 欠いていた何かが埋まる様な、それをまざまざと見せつけられる様な感覚。

 自己には成し得なかった出来事を眼前で成された焦燥感が胸を突き、心体(からだ)を凍らせる。

 あぁ、と息を吐く事も無い。

 それは自己を否定すること、故に。

 自身がそうではないのだと自己意思が認めてしまえば、それで全てがなし崩し的に決して仕舞うが故に。

 硬直し、傍観者と化していた。

 自身に必要なモノを趣旨選択し、自己がそう至れる様に。

 眼前で繰り広げられる生命の神秘を網膜に焼き付けるように見張る。



 要は、何のことは無い、そこで、そこに新たな生命が生まれようとしているだけのことだ。

 何のことは無い。

 それが仮にゲームの中であるとしても、ただそれだけの事。



 ◆◇◆◇◆



 部屋が赤く、紅く、染まる。

 モニターには幾つもの文字の羅列が映りゆく。

 喧騒。

 決断、それが迫り来るよりも数瞬早く女性が、、、。、

 、、。、叩く。




 Enter













 システムを停止します。

 利用者を強制ログアウトさせます。|

ここまで御付き合い下さり有難う存じ上げます。


短い話で申し訳ないです。

それでは皆様の日々が良きものであります様に。

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