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File:27 企て







「───いや、正しくないか。

 あなた方は何者?」

 イテラは語気を強めて言った。


「何者、とはどう言った事でしょうか?

 私は貴女方が認識しています。

 いえ───呼付けました人物ではありませんか」

 社はイテラに問い返す。

 嫌がらせなどではない。

 寧ろ、助けである。

 思考を深める為に、理解が出来る様に。

 だから、社は促す。

 事実を知る為の情報を得る事への貪欲さを持つ様に。


「失礼だとは分かっていての言葉だと理解してほしい。

 それでも私は貴方に問う」

 再度、問うイテラ。


「それは私の何を問うているのですか?

 もっと具体的に言って頂ければ僥倖なのですが。

 例えば、名前、種族、年齢、性別、趣味、行動理念であると言った様に」

 意にそぐわぬ例を挙げ、社はイテラに自身で自己が、どの様な情報を欲しているのか認識させる。

 すると、イテラの顔からは血の気が引いき青白くなっていった。

 社の言ったどれもがしっくりこないのだ。

 自己が指した何者とは何の事なのか。

 廻らせる。

 口は空気を得る為に開閉を繰り返す魚類の様に、パクパクとさせ、そこからは念仏の様に言葉を垂れ流していた。

 しかし、それも永久に続く訳では無い。

 自己の中で折り合いが着けばやがて止む。

 社はじっくりと待つ。

 イテラに光明が指す事を。




「貴方、社会はこの世界の人間ではない」

 瞳に光が灯ったかと思うと、イテラはそう社に断言していた。

 社はイテラに好奇の目を向ける。


「そうですね。

 イテラさん方から見れば私たちはその様になるのだと思います。

 では、立ち返りましょうか。

 イベントと言う言葉の意味について」

 イテラが解に辿り着くと同時に社もまた、確信する。


「イベント?

 ───そうだ、本題はそっち」

 イテラは慌てて抜けた気を繋ぎとめる。


「とはいえ、どう説明しましょうか」

 そう言って社は徐ろにこの世界の硬貨を一枚取り出し、上に弾く。

 両手を前に出し、いずれかの手で取る。


「イテラさん、硬貨はどちらの手の中にありますか?」

 イテラはと言えば、社の突発的な行動に呆気に取られていた。


「ふぇ、どっち。

 え、分からない。

 左?」

 戸惑いながらも答える。


「残念、右です」

 社は両手を開き、イテラに告げる。


「────いきなりの事で見えなかった。

 もう一度、再度挑戦する権利を要求する」

 余程当てる事が出来なかったのが、悔しかったのか、イテラは口早に言う。


「いえ、趣旨が違います。

 私はイテラさんに硬貨の在り処を当てて欲しかった訳ではありません。

 硬貨の在り処を当てる事と言う()()()がある事を知って欲しかったのです」

 社はそう言って硬貨をしまう。


「げーむ?」

 イテラとしてもその言葉は知り得たものであった。

 頻繁に使うか、と言われれば否であったが。

 酒場など酒の席での遊び、賭け事など様々である。

 その姿形、種類もまた同様である。

 それがどうして今出てきたのか。

 いや、ゲームが多種多様である事は知っている。

 体験も少なくは無い。

 けれど、この様な役場内で持ち掛けられる事は、未だ類を見ない事であった。

 だから、意図を辿り切れなかったのだ。


「そう、ゲームです。

 所謂、遊びですね」

 イテラの戸惑いを他所に、社は進めてゆく。


「ん、今のがゲームだと言う事は分かった。

 だけど、それが何?」

 イテラも社の態度を受け、一度そこで思考をリセットする。

 これからの話が大切である。

 そう感じられたからだ。

 根拠はない。

 ただ、相対する人間から感じられる雰囲気。

 今まで生きてきた人生内で、培われてきた人間的感覚。

 それがそうするべきであると告げたからである。


「私たちは今、ゲームをしているのです」

 社はさも当然の様に言ってのける。

 イテラのリセットも虚しく早々に、一言で思考が又もや頓挫させられる。

 が、留まる事無く、思考を深めてゆく。


「私たち?

 今、私は仕事中だけ────ど?

 違う、私たちって言うのは私と社会を指す言葉ではない。

 いや、正確には私は対象外」

 表側だけの情報に捕まる事なく。

 私と社会はゲームをした。

 けれど、これの事では無い事は明白。

 これをもし提示したのであれば、笑い者も良いところだ。

 であるならば、真意は?

 私たちと言うのは誰の事だ。

 私と社会の組合せ出ない事は確実である。

 では、では、しかし、社会自身が「私たち」と言った事は確かな事で。

 なら、社会が達と自身を含め纏めて言うのは誰だ。


 この世界の住人でない人々。

 違いない。


「そう、イテラさんが言う万単位の移民。

 それらの人々は今ゲームの真最中なのです。

 勿論、今行った様なものではありませんよ」

 社はイテラの回答に満足したのか。

 淀みなく言葉を連ねてゆく。


「で、そのゲームと広間に浮かぶ表示が関係していると、そういう事」

 イテラにも言いたい事が見えてくる。

 それは決して全貌では無いけれど、齧り付いた。

 意思表示である。

 自身は話に付いていけている、という。


「はい、その通りです。

 そして、今回のイベントと言うのは、私たちが行っている、ゲームの主催者側が特別な催しを企画し、決行したものの事ですね」


「で、そのイベントの内容は?」

 放送の内容を反芻させ、話してはくれないだろうと思いつつもイテラは聞いた。


「主催者によりイベント情報の公開は禁止されていますが─────」

 問題はない、パーティで参加出来るのだ。

 であるならば、必然的にクリア、敗退に関わらず終えた後に少なからず話題として上がる筈である。

 ようは、話題としては禁止されていない可能性が高いと言える。

 ならば、公開禁止は情報の売買を盛んにする為であると考えるべきである。

 つまりは、情報と言うものの重要性の提示である。

 それに、聡い者は既に気づいて情報の売買をしている事だろう。

 それが敗退者しか、今だいないにしろ。


「問題ないでしょう。

 簡素ながら御教えしましょう。

 まず、前提としましては、恐らくあなた方は参加出来ないという事でしょうか」


「それは何故?」

 それは単純な疑問。

 幾ら社らがこの世界の住人出なかろうと、土俵はこの世界なのである。

 であるならば、この世界の住人である、自身にも参加出来るのではないかと、イテラも期待していたのであった。

 それが、すぐさま社に否定され、瓦解してしまった。

 イテラは少しばかり興奮気味に社に食いついた。


「イテラさんが思い至った様に私たちはこの世界の住人ではありません。

 ある技術により私たちはこの世界に来ています。

 その技術の詳細については語る事は出来ませんが、その当たりは御了承下さい。

 とそれは置き、この様なウィンドウを幾種か開く事が私たちは可能なのですが、その内の一つにイベント参加のトリガーが存在しているのです。

 つまりはそれを持ち合わせていないこの世界の住人の方々には参加出来ない様に成っていると私は推察いたしておりましす」

 社がイテラに語るのは技術的な問題であった。

 生涯踏込む事がないであろう領域。


「ふむ、確かに私たちには参加出来そうもない」

 好奇心を捨置く事は叶わないが、それは少なくとも押し留められているべきものである事は、町長として言うまでもない、とイテラはグッと堪えた。

 この世界にもアイテムの表示以外にも幾種類か、ウィンドウを空間に表示させる謎技術が存在する事は知られている。

 けれど、それは存在を確認されているだけで、立証は勿論、再現すら出来ていない。

 では、アイテム表示、保管に関しては?

 となるが、過去の遺物を昔の誰かの手に寄って、利用可能な状態に修復されたのだという。


「では、イベント内容を話しましょうか。

 イベントに参加すると、白い部屋に転送され、内部に設置された謎を解き脱出すると言うものでした。

 そう言ったイベントをクリアして帰って来た矢先の事、私は宿の女主人にモンスターの大量発生の報告を受けた訳です。

 ですので差出がましい様ですが口出しさせて頂いたのです」

 それは暗に関係性があると語っていた。


「それで、あのような忠告を。

 確かにあの数字とモンスターの数がリンクしていることから、忠告の通りに今は大人しく対策を練っていた方が良い、か」

 口ではそう言ったものの、イテラはどう対処すれば良いのか迷っていた。

 それは、早急に対処するべきである。

 と、言った意見がどうしても多い事によるものであった。

 しかし、対策を練ると言う意見に賛成と言う声も少なくは無いのだ。

 両者共に無碍にする訳にも行かず、考えを右往左往させていたのだ。


「いえ、それもあったのですが、主催者の意地が余りに悪いものですから、途中で手出ししようものならば、何をされるか分かったものではありませんでしたから。

 その為にまだ手出しして欲しくなかった訳です。

 楽しみな事は自身で報告したい類の人でしょうから」

 社のその言葉からは苦心が見て取れた。


「確かにあの放送を聞く限り、想像つくわね」

 イテラとて、それは容易に思い描く事が出来た。


「そうでしょう。


 ────────参加者28349人、敗退者16271人、クリア者4837人、ですか。


 この調子でしたら、第一イベントは明日の昼頃に終了します、かね。」

 溜息とまでは言えないが、社は確実に息をついて言った。


「イベントの終了は三日後、報告は四日目にするのが普通じゃ?」

 それは素朴な疑問。


「イベントの結果報告もイベントの内、詭弁ですが如何にも言い出しそうな事ではありませんか?」

 確証はないが、確信している事に心底社はうんざりしていた。


「ものは言いよう、とは言ったものね」


「私たちが何を言おうとも主催者側の実行には敵いませんから、ね。

 反対運動などという事も、する事は可能ですが、無意味な上、不条理な罰則が待っている事でしょうから、その様なことは私はしません。

 勿論──『しないでくれと言う意も含んでいる、と』────そうです。

 何故かは問わずとも分かるでしょう。

 さて、それではお開きという事で構いませんか?

 私への疑いも晴れたでしょうから」

 先程のうんざりした雰囲気からは打って変わって、社は晴れやかにそう言いきった。


「ええ、腫れたわ」

 イテラはそう言った社をじっとり見つめ、言葉を繰り返した。


「はて、何故でしょうか?

 私の言った事とは、酷く意味合いが違って聞こえるのですが?」

 分かっていて社も問い返す。


「それはそう、違えて言ったからね。

 社会、貴方は一つ嘘を付いてる。

 些細な事。

 だけど、大きな違い。

 火が引火()()

 じゃなくて、()()()の言い間違いでしょ」


「イテラさんがそう聞こえたのでしたら、私は否定しませんよ。

 今だに私はアレが最善手であったと確信していますから。

 でなければ、私は此処に来ていませんから」


「───っ!?

 それってどう言う」

 文末に据えられた一文に強く反応してしまう。


「それと最後に一つ、私からイテラさんに忠告です」

 事実、社としては理由はどうであれ、町長と言う役職の人間と懇意になれた事は、誠に都合の良い事であった。

 だから、と言った訳ではないがイテラの反応をいなし、再度疑惑を掛けられる前に出る用意を始める。


「え、え?

 ちょっ、ちょっと待って!」

 唐突な事にイテラは理解が追い付いていない。

 整理が追い付かず、引き止める。

 けれど、社の歩が止まる様子は無い。


「本日の夕刻までに憲兵を配置する事を勧めます」

 ドアノブにに手を掛け、社はそう残して役場を出た。



 ◆◇◆◇◆



「お話は終わったのですか?」

 扉を開くとそこには、社を宿からここまで連れて来た憲兵が居た。


「ええ、恙無く」


「そう、ですか。

 安心しました」

 安堵の息をついて憲兵は言う。


「良い人でしたから」


「えぇ、我らが自慢です」

 自己の事かの様に嬉しそうに憲兵は微笑む。


「ふふ、ではこれからもしかしたら、突拍子も無い事を言うかも知れませんが、真摯に受け取って上げて下さい」

 この様子であれば、気にする必要も無さそうだ、などと、思いながら社は保険をかけておいた。


「言われずとも、我々はそうしますよ」

 力強くそう言ってくれるのだから、社としても助かった。


「彼女は本当に良い部下に囲まれている様だ」

 イテラ本人も言っていたが、直に会話し社も誠にそう思った。



「我々もそうありたいと思いますから」


「ですが、道中と違って饒舌ですね」


「分別はつけますよ」


「職務に忠実な方だ」


「それだけが取得ですから」


「そうですか。

 では、私はそろそろ御暇させて頂きます」

 そう言って出口の方へと社は歩先を向ける。


「ええ、それでは送らせて頂きます」

 憲兵が先導する様に社の前へ出る。


「いえ、お気遣いなく」


「仕事の一貫だと御思い下さい」


「では、御願いs─────」

 社は言葉を切り、扉の前から一歩引いた。

 その空間を叩きつける様に、扉が勢いよく開け放たれる。


「サルザ」


「はっ」


「サルザ、早急に全員招集して」


「御意」


 その流れの一部始終を見た、見てしまった社は自身の場違い感に非常にいたたまれない心持になり、何と声をかければよいのか。

 その状況下で社はイテラと目が遭ってしまう。

 無言。


「「………………」」


「さて、それでは私は帰ります」

 先に口火を切ったのは社であった。

 そう言って早々に出口に向かい歩き始めた。


「いや、いやいや。

 聞いて、いつもはもっと粛々と取り仕切っているわ。

 勘違いしないで」

 慌てているのか、身振り手振りを激しく行う。


「イテラさん、一体何を仰っているのですか?」

 それを耳にしたイテラは開いていた口を閉じた。


「んん、こほん。

 それではまた後日」

 わざとらしくイテラは咳をついた。


「えぇ、問題が解決して後に御会いしましょう」

 社もそう返し、今度こそ確かに出口に向かう。



 ◆◇◆◇◆



 社は無事宿に辿り着く。

 所要時間は8分にも満たない時間であった。

 少しばかり思い至った事があり、社の歩は早まった。

 清とイシャーラが待つ部屋の扉を開く。

 すると然も当然の様にそこには清が立っていた。

「おかえりなさいませ、社会様」


「ただ今帰りました、清」


「社会、連行乙」

 清に作って貰ったのであろう甘味を食べていたのだろう。

 唇の端にクリームをつけ、こちらに顔を出しそう言った。


「イシャーラもただ今帰りました」

 社は唇の端を指さしそう言った。

 されど、拭う様子はない。

 か、と思われまが艶めかしく、鮮やかな、小さな舌が、唇の合間からチロリと顔を出し、白くて甘いそれを舐め取った。


「所で社会様、昼食はどうされたのですか?」


「言われてみれば、食べていませんね。

 御二人はどうされたのですか?」


「申し訳なく思いましたが、数刻前に2人で取らせて頂きました」

 清は本当に申し訳なさそうに。

 いや、本心からそう思っているのだろう。

 もし、この部屋に残っていたのが清だけならば、昼食を取っていなかったであろう事が容易に想像出来る。


「そうですか、安心しました。

 私の帰宅が遅かったが為に、御二人が空腹に堪えかねて居ましたら、こちらこそ申し訳ない心持ちになってしまいますから」


「いえ、そんな事は」


「清がそうであっても、イシャーラとて、そうとは限りませんでしょう。

 なので、私の帰りが遅い日は、気にする事なく食事を取って下さい」


「そう、ですか。

 社会様がそう仰られるのならば、以降はそうさせて頂きます。

 では、今日の夕食は少しばかり早めにする事にしましょう」


「お気遣い感謝します。

 では、そうして頂けますか、清」


「はい」

 尚、社と清がそうした会話をしている間もイシャーラは、甘味をパクパクと満足そうに、頬袋を一杯にしていた。


「挨拶は終わった?」

 イシャーラは口内の甘味を下し、社に問う。


「えぇ、たった今」


「それで?」


「問題なく事なきを得ましたよ。」


「帰って来てるから分かる」


「それはそうですよね。

 それは良いのですが、私との話についての考えは纏まりましたか?」


「それについては今はいい。

 現状の私には解決できる事ではない、と結論付けた。

 よって保留案件」

 それは思考を停止をしているが為の言葉ではなく、これからの自己がとれる行動を考察するという言葉。


「そうですか。

 では、進展があれば報告お願いします」


「善処する」


「では、私は寝室で少しばかり私用がありますので。

 ですが、寝室に入ってくのは構いませんよ。

 しかし、集中していて会話の相手には成れないと思いますが、御了承下さい」

 社はそう言い残して寝室に入った。



 ◆◇◆◇◆



 社は寝室の床の上に腰を下ろし、胡坐を掻く。

 アイテムポーチから一振りの短刀を取り出す。

 西夏(せんか)の手助けを受けて制作したモノ。


【訓】


 銘 : 社

 種別:短刀

 攻撃力:0

 耐久度:100/100

 レア度:original()Made()


 ・【訓】で生物を傷付ける事は叶わない。

 ・【訓】は自己の魔力を切り離し、それに意思を与える。

 ・【訓】はそれに3つの束縛を設ける。

 ・【訓】により切り離され意思を持った魔力は、それの意思によってしか自己の元には戻らない。

 ・【訓】はレア度:OMにつき複製及び、他者への譲渡は行えない。



 短刀【訓】の性能を社は再度確認し、試験運転の為に準備する。

 心構えをする。

 意識を纏めてゆく。

 以前、清に教わった時の様に自身の内部で廻る魔力を追う。

 意中に魔力を留める。

 それを加速度的に廻す。

 自身中で確かに魔力を認識すると、廻る魔力を止める。

 それを体外へと放出する。

 社は寝室内を自己の魔力で満たす、充たす、満す、充す、満ちる、充ちる、回る、占める、廻る、占む。

 それを自身の右隣に収縮してゆく。

 右隣に収縮させた魔力を纏める。

 そしてイメージする、自身が収縮し、固縮させた魔力をどの様な形状にさせるのかを。

 しかし、イメージが定まらず、固縮させた魔力を更に収縮させてゆき、直径十㎝程の球体へと形状が収束する。

 一つの球体に内包された魔力、MPは全体量の五分の一程度であると感覚的に理解出来る。














 それが三つ出来た頃、社は清により世界に引き戻された。

 しかし、それは厚意である。

 無碍にする事は愚かな事である。


 満腹度。

【Defect】と言う種族である、社にとって食事は他種族と比べて、優先度の高さが段違いである、と言うのは言うまでも無い事だ。

 尚、現在の満腹度合いは8/100である。

 今にもペナルティを受けそうな数値である。

 社は反省しつつ、擡げていた腰を上げ、夕食が待つテーブルへと歩を向けゆっくりと進ませる。



 夕食は和食であった。

 それは世界が違い、食材が違う筈であるにも拘らず、口内を満たしてゆく日本食の香りに頬が緩む。

 イシャーラも目を輝かせ、頬を膨らませ食事を楽しんでいた。

 社は毎度の如く内心で清に感謝するのであった。

 食事は美味し過ぎると言う問題を除けば、恙無く終了した。


「御馳走様でした」

「御馳走でした」



「はい、御粗末さまです」

 清は2人の言葉に微笑み、食器を下げてゆく。


























 その後、寝室のベットは三人の人間の重みに悲鳴を上げていたという。

ここまで御付き合い下さりありがとう存じ上げます。


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