5/6
〜白雲と剣聖の道中とPart2〜
白雲がほっと息をつけたのはつかの間、悪い予感が的中した。イノシシの群れと遭遇した。イノシシは何故かわからないが、かなり血の気がたっているようだ。イノシシは白雲を見るなり雪崩のように突進してくる、しかし白雲の敵ではない。白雲は剣術の向上をするために剣聖に行くとはいえ、元々の剣さばきはかなりの達人といえよう。慣れた手つきでイノシシを一匹ずつ急所に、確実に仕留めていく。無事全てを倒したが白雲は汗ひとつかいていない。白雲はイノシシの皮を防具として、イノシシの肉を食用として取っておいた。この選択が後の分かれ目となる。
やがて、イノシシと戦った三日後の夕方ついに剣聖へと到着した。白雲はつい、武者震いをしてしまった。剣聖には入ったことがないので興奮するのも無理はない。
白雲は深く深呼吸をすると入り口を開け、中へと入っていった