〜創城界と真魔界〜
白雲と菊谷はOpen the gate!っと唱えると右腕につけているENIECが光り出し、創城界と繋がる不思議な空間が現れた。2人はいつものように躊躇い(ためらい)もなくそこへ入ってった。
しばらくすると出口が見え、そこを出ると大きな城の前へと出た。2人は遊びに来たつもりだったのだが、なんか異様な雰囲気を感じ奇妙に思った。普段はにぎやかな遊技場に人が見えない。それどころが、広場にも……。他にも不自然な点がいくつもある。広場にある花はほとんど枯れ、空が赤く染まっている。創城界は日が沈むことがなく、いつも白く光り輝いてるのが普通なのだがいまは違う。
菊谷 「何が起こってるんだ? 人が全くいないぜ…。」
白雲 「空も変だ。久しぶりに来たからここの状況がいまいち分からない。とりあえず今の状況が知りたいな、長老のとこへ行ってみようか。」
「そーだな。」と、賛成すると2人は誰もいない広い広場を抜け城の中へと入った。
城の中に入ると少しばかり人がいたので少し安心したが、それでも前みたいな活気はない。城の廊下を抜け創城界を管理する部屋を訪ねた。長老はいつもそこにいて創城界を見守ってくれてるのだ。失礼します、と一言言うと2人は部屋の中へと入った。部屋には長老がいた。
長老 「おぉ、菊谷と白雲ではないか。久しぶりじゃな。」
菊谷 「ご無沙汰しております長老。」
白雲 「長老。ここでは今何が起こっているのでしょうか?随分と変わり果てた気がするのですが…」と、言うと長老は険しい顔をしてこう言った。
「お前ら真魔界って知っておるか?真魔界ってのはな、人が龍を操っていて創城界とは対になっているような場所じゃ。昔からつい最近までは停戦協定を結んでいたのだが、遂に本性を現しよったよ。………奴らが攻めてきたのだ。攻めてきたのは4頭の龍とその龍使い。あまりの奇襲のためもろに喰らってしまった。緊急で用意した精鋭部隊もほぼ全滅、ドラゴン相手には全く構わず1体倒すので一苦労だった。結果、こちらの惨敗であり今の有様だ。」
「そうか、そんなことが…」
「彼らは一旦帰ったもののいつまた攻めてくるか分からん。今は戦える相手が欲しいのだ…」と、申し訳なさそうにこっちを見る。
「すまないが、真魔界と戦うのを手伝ってくれないか?少しでも人手が欲しいのだ。」 そう言い切る前に2人は「自分戦えます!!」と叫んだ。長老は嬉しそうに、一方では心配そうに見る。
「良いのか?もし負ければ命の保障はないぞ?」
白雲「構いません。創城界をめちゃくちゃにした奴らには少し報いを与える必要がある。」
長老 「ふむ、頼もしい。菊谷も良いか?」
菊谷 「もち!断る理由がありません。」
長老 「では、まず2人は今のままでは確実に負けてしまう。だからまずステータスを上げる必要がある。白雲は剣術とスピードを上げるべきだな。 ❇︎長老は白雲が魔法を使えないの知っている❇︎ 菊谷は火の魔法の威力向上と麻痺系の魔法を覚えると良い。」
2人 「どうすればいいのですか?」
長老 「白雲は剣聖へ行けばいい。そこは剣術の向上が期待できる、さらに最深層では強い武器が手に入ることもある。菊谷は魔術試験を受ければいい、かなり厳しいが受かれば新しい魔法を手に入れることが出来る。そこで麻痺系の魔法を取得するのだ。ここから少しだけ別々行動になるがいいか?」と聞く。
2人は少し困惑の表情を見せたが、勝つためにはしょうがないとして覚悟を決めた。
では頼んだぞと言って2人は一旦別れ、自分のやるべきことをしにそれぞれの場所へと出かけた。
この後の数話は、菊谷編と白雲編として、別々行動します。2人はパート毎に分けて書きます。把握よろしくお願いします。