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SAO2期放映に際し、模倣作品がでる事に対してのアレコレ

作者: もっぴー

 もうすぐ、SAOの累計出版部数が1000万部を超えようとしている。


 それほどこの作品には魅力があり、なろうにおいてネトゲ没入型の作品が爆発的に増えた要因とも言える。

 しかしその数があまりに多いのと、ゲームシステムや階層まで模倣している(というよりは、もはやパクリといえる)事に対し、かねてより苦言を呈する人はちらほらいるし、明確な文章として声を上げる人もいる。


 エッセイとしてはかなり有名になっているのでURLごと紹介したい。


 ○なろう作家、読者の皆さま方へ

 http://ncode.syosetu.com/n2726bk/1/


 ご覧いただければ解るとおり、実に整った理論でまた当該する諸氏をはっとさせるものと思う。




 このように整った文章でなくても、おそらくSAO2期が終了してからしばらくたっても、おそらくSAOの模倣作品はなろうで増え続けると思う。もう、間違いなく。これは避けられない。




 しかしここで私は、この現象とセットで発生する”俺はSAOとは違う”作品および作家について述べておきたい。なお、ここで言うSAOとは違う作家については、おおよそ私自身の事を言っているという事を了承いただきたい。


「王道だかどうだか、知ったこっちゃねえ。俺は俺のスタイルで作品を書く」


 見に覚えのある人はとくと聞いてほしい。



 SAO模倣作品が増える一方で、自分のスタイルを貫いて作品を書く。

 一見、格好よさそうに見えるが現実はどうだろうか。お気に入りの数は、どうだろうか。


 私は過去と現在、この話に関係する作品を書いている。

 1つはリトルアースオンラインという作品。これは全感覚没入型MMORPGの中で、ヒロインの持っている超レアアイテムを壊してしまった事を発端とするゲーム内でのストーリー。

 もう1つは現在書いているアストラルフォートレスという作品。これはある組織が夢をデータベースにしたシステムを使い、若者を夢の中に閉じ込めるという話。



 リトルアースオンラインに関しては単なるMMORPGものであり、内容は私自身が省みてもうすっぺらいし、特別目立つ要素がなければ魅力も無い。それでもお気に入りは60を超えていた。


 しかしアストラルフォートレスはどうだろう。2である。お気に入り、2。

 アストラルフォートレスは、リトルアースで模倣してしまった点からなるべく離れ、自分の中で没入オンゲモノにケリをつけようとするために製作を始めた作品だ。しかしお気に入り2では、ケリのつけようがない。



 何故こんな事になってしまったのか、私は考えた。当然リトルアースより面白く、ウケを狙うつもりで書いたし、自称下読みの人からは「文章上手いじゃん」という言葉を頂くくらいにはがんばった。



 その原因を探るべく2ちゃんのスレを見ていたら、ある日こんなレスを見た。うろ覚えなので文章ママではない。


「自分の小説で格好をつけるな。恥ずかしいぐらいに、恥を書くつもりで書け」


 私は失神した。もはや格言といっても良いと思う。

 確かに私は格好をつけようとした。ステータスをつけるとバカにされる。技名を叫ぶと笑われる。格好をつけるために”実はそうじゃないとウケないし、面白くならない”という要素を見事に避けてしまっていたのだ。


 リトルアースでそのポイントを踏襲していたのか解らないが、その作品をさらすことになるとしたら私が「恥ずかしい」と思う当たり、それなりに必要なポイントは自動的に作っていたのであろう。




 よくよく考えてみると、これは週間雑誌やマスコミあたりの言葉にも繋がってくるのではないだろうか。

 日本人はこういう記事が好き、というのを熟知している彼らはわざと恥ずかしい文面を書いたり、そのようなネタをすっぱ抜こうと必死になる。当然、すっぱ抜いた日の記事はたちまち人の目に留まり、話題になる。



 恥をかくことを恐れない。また、恥を書くつもりで書く。これは、少なくともなろうで人気を得る上では間違いなく意識しなければならない点ではないだろうか。意識をしなくとも、格好をつけることだけは避けなければならないとおもう。その立証については、私が自己の作品において示している。



 ステータス理論については確かに臭いが、実際それが作中のロジックに使われると非常に面白い。

 ヒロインとのイチャイチャは見てて痛々しいが、実際それが生きたキャラクター同士で交わされると壁ドンの嵐になる。



 下手に格好をつけるのは辞めよう。そうすることで、私はオンゲモノとのケリをつけたいとおもう。

 現行のアストラルフォートレスについては、とりあえず完結させる。人気が出ないのはもう腹を括った上で。

 そして再編したアストラルフォートレスでは、如何なるものが作れるのか。自分で楽しみであると同時に、またご覧いただけるであろう諸氏に対しても、期待を持っていただきたい。

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