読まなくて大丈夫
ラツの話を思い付いたのは、かれこれ十年以上前になります。
当時はラツがティズと会う部分までしかなくて、精霊も古代文明もなく、イリーサはずっと変わらずラツ好きですが、サンフォも拗ねていませんでした。
それがこんなに長くなったのは、当時からラツに愛着があったからだと思います。
あとがきまで書くくらいの入れ込みようです。
一般ウケしやすいように、ティズの性別を女にするか、年齢を上げちゃおっかなぁと企んだりもしたのですが、結局は初期設定のまま(笑)
受け入れ領域の広さ以外の力を持たせないようにしたくて、屁理屈を捏ねてラツではなく、ティズを地精の王の主人にしたり。
でも結局、魔物を精霊に戻せる能力が付いてしまいました。
倒す力は持たせずに済んだのですが、魔物はもちろん人間も倒せないラツの代わりに、その分ティズが強くなりました。
地精の王としての力だけじゃなく、手と足も出します。
話を広げていく途中で、神官学校の屋根の上で、ラツ死後に国の守護精霊化しているティズが、誰かにラツとの思い出を語っているイメージが浮かび。
ラツの話自体も、ティズが語っている昔話として出来たら、主人を亡くした精霊の物悲しいシリアス風に……はい、無理でした。
結果、昔話の聞き役のソルムとデンが沸いて、ティズ先生と私の話になったのですが、ラツの話の補足的意味合いが強いです。
デンは三代目地精の王になるのかなぁ……と思いつつ、具体的に固まらないので完結です。
お付き合いいただき、ありがとうございました。




