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作者: 明日朝明日
掲載日:2025/11/02

目の前には土があった。

眠りから覚めると、朝と共にそこには土があった。


僕は密閉されていた。体が動かせない。ここはどこだろう。完全に密閉されている。真っ暗で何も見えない。僕の息が当たって温かいし、本当に身動きひとつできない。


僕は叫ぶ。叫ぶが、何も聞こえてこない。何も返ってこない。ここは相当地下か、周りを壁で囲まれているかのようだ。


すると、足元から音が鳴った。携帯の電話の音だ。必死に僕の指をその携帯に当てて通話する。


声の主は言った。

「私が誰か当てられたら、出してあげよう」


僕は皆目見当もつかなかった。なぜなら、その声にはまったく心当たりがなかったからだ。


僕はぐっすり眠ってしまった。とても深く眠ってしまった。


電話の主は言った。

「早くしないと死んでしまうぞ」


僕は言った。

「いま考えている」


そして僕はまた眠った。酸素が薄いからだろうか、すぐに眠くなる。


次に起きたとき、声が聞こえてきた。

「なぜ答えない? なぜもがかない? 死んでしまうのに?」


僕は言った。

「あなたが電話を切ったら考えるよ」


電話の主は混乱した。なぜ慌てず、混乱せず、じっとしていられるのかわからない。これからの将来、未来が怖くないのか。正気を疑った。


僕は、後のことはあまり考えずにいた。


そんなとき、ついに酸素が尽きてきて、息苦しくなった。

僕はそろそろ考えないといけないと思って考えてみた。


――うーん、誰だろう。僕に恨みを持っていて、なおかつ僕を拉致することができる人。


いろいろな可能性を考えた結果、僕はひとりの人間にたどり着いた。


「わかった! 答えは母だ! 母がやったんだ!」


そう言うと、電話は切れた。答えは出たのだろうか。


そうして待っていると、光が見えてきた。誰かが助けてくれたのか。


ゆっくりと、体を密閉していたものが開かれていって、そこに誰かがいた。

それが誰だったのか、わかろうとする前に、僕は眠ってしまった。


目を覚ますと、そこは病院だった。

僕は眠っていたらしい。


ふとそばを見ると、母が僕を見ていた。

「不正解だ。お前を閉じ込めたのはお前自身だよ」

と母は言った。



するとその直後、また視界がおかしく狂って、眠ってしまった。


目を覚ますと、また土の中だった。

そして、また携帯が鳴った。


携帯の主はこう言った。

「私が誰か当てることができたら、出してあげよう」


僕は、皆目見当もつかなかった。




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― 新着の感想 ―
 自閉症……。
ちょっと理解が追いつかない……。 進み方が順序正しく理性的なのに、世界はなんだか狂ってる。 描き方も狂ってれば面白かったかも。
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