ぼくたちは巡りあえた。それはきっと意味がある。古の記憶を持つすべての魂たちよ、今こそ目覚めるとき。

この出逢いは必然。古の記憶を持つすべての魂たちよ、今こそ目覚めるとき。

　夢野冬華は高校二年生。彼女は友人達と平穏な日々を過ごしていた。ある日彼女は、見知らぬ男子から「しずか」と呼ばれる。全く覚えのない名に困惑した同じ日、高校の生徒会長、神冷興俄からも告白され、迷は深まるばかり。
　冬華が必要な興俄と、彼女を取り戻したい椎葉鷲は、前世の縁を引きずったまま対峙する。彼らの周囲にはそれぞれ、縁を受け継いだ者たちがいた。
　なぜ彼らはこの時代に転生したのか。それは、やがて起きる天下の騒乱への序章だった。←※ep51(天下の擾乱)から始まります。

『俺達の死後、未来は変わったか？　悲惨な状況を世界中に拡散できる世になったとしても、奪われる人間は存在する。数百年経とうとも、やっていることは同じ。寝食を惜しんで労働する者が人間扱いされず、その権利が守れなくてどうする。国を動かすものと国民が相互に利益を与え合う互恵的な関係が今の世には必要だ』

　

～しづやしづ　しずのおだまきくりかえし　昔を今になすよしもかな～
　　　　　　　　時を超え苧環（おだまき）が紡ぐ物語　

※異能を持つ主人公の恋愛＆現代ドラマです。
　恋愛×政治×戦争×歴史×スピリチュアル×輪廻転生×異能等々掛け合わせてみました。
　歴史上の人物、現存する土地・建物、物語等が書かれていますが、全てフィクションです。作中に登場する吾妻鏡は『国立国会図書館デジタルコレクション』からお借りしました。

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