表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
7/30

7

怪物はいつ出てくるんだ??

あれからさらに三か月。もう十一月だが、ここにきてトレーニングが完全に行き詰った。

握力はすでに薄い強化でも世界記録である192kgを上回り、走るスピードはついに高速道路を走る車(最低でも時速50km)に余裕で並走し、ちょっと力を入れただけで追い越せる。

どうやって試したかって?夜に仮面とフード被って高速道路を爆走したんだよ!もちろん通行の邪魔にならないように配慮して。うん、高速道路に侵入している時点で大迷惑だな!本当に申し訳ない。なんで当時の俺はあんなことを?なんか壊れちゃったのかな??てかよく捕まらなかったなホント。

しかも念のため調べてみたらターボババァならぬ発光ターボ仮面として都市伝説の仲間入りしてたし。名前が絶妙にダサいのも悲しい。

それと、ついでに他に超能力者が居ないか調べてみたが、どれもこれも胡散臭い情報ばかり。ダルいのを堪えて頑張って金を貯め、海外にも行って探してみたものの、収穫はゼロ。ちょっとだけ力を放ちながら練り歩いても誰も反応なし。いっそ不気味だ。

何らかの機関によって存在が隠蔽されているわけでもなさそうだ。たぶんだけど、俺以外の能力者は居ないんじゃないか?だとしたら嬉しいな。厄介事には巻き込まれなさそうだ。

パワースポットに行っても何もなし、心霊スポットも何にもない。ついでに言うと、なぜこの能力に目覚めたかも一切不明。両親はすでに病で他界したが、そういう血筋という話はないし、血縁者に能力者はもちろん居ない。なんかそういうイベントに遭遇した覚えもない。まあいいか。知る必要もないだろう。

話を戻そう。

筋力やスタミナの強化が、もう市販やネットショッピングで手に入る機材じゃどうにもならない。ぬるすぎる。機材がなくてもどうにかなるのは眼と耳と内臓の強化くらいだ。ちなみに、眼はいくら強化しても透視とかに覚醒することはなかった。感情視認(仮)でリソース容量的なやつが潰れたのかな?

あ、もう完全無強化でもバッチリ感情視認が使えるようになったぞ。意識すれば普通に見えるし、見ないように意識すればスッと消える。これはもはや強化によるものではなく、また別の異能と考えた方がいいかもしれない。

強化オーラも最初の比にはならないほどに増加し、エフェクトの見た目がただの発光から揺らめく炎のように変化し、色も自由自在に変えられるようになった。ただし色を変えたところで効果に違いはない。次から次へと変えるとちょっとカッコいいだけ。

これ以上の成長は機材等の問題で見込めないし、もういっそこれで妥協しないか?

残ったやることと言えばカッコいいエフェクトを開発するくらいしかない。

よし、もうそれで行くか!


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ