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帰国の前日になったが、今のところ特に何も起こっていない。

新型の巨大魔獣なども現れず、せいぜいいつも通りに細々としたのが廃墟などに出てくるくらいだ。

ニュースはずっと巨大ナメクジ一色である。日本のムカデ事件の映像と合わせて紹介され、ムカデとナメクジの関連性の話やこれからもこういった怪物が出るかもしれないという警告などの話が多い。

でも一番盛り上がっているのは超能力者、つまり俺たちの話題だ。

ムカデと戦った二人の雷や鎖の能力、そして俺の光る剣(強化のエフェクトはオフにしていたので誰にも気づかれていない)があらゆるテレビ局の映像を埋め尽くしている。二人はともかく俺を撮ったの誰?

まあ気持ちはわかる。そりゃ使えるんなら使いたいよね超能力。

どうやったら使えるのかについて議論する番組も多い。他のみんなは結晶で覚醒したが、俺は天然(?)だからな。俺に関しては理由は分からん。こっちが聞きたい。

超能力者の捜索が以前より活発に、か。もし俺と同じような天然が見つかったら、国はどうする気なんだろうな。せめて人権は遵守してもらいたい。

そういえば、以前までは居なかった大型の個体が生まれるようになったのは何故だろうか?

なんだろう、少し嫌な予感がするな。確実にこれからもああいうサイズと強さを兼ね備えた個体が出てくるだろう。最悪、一般人の死者が出るかもしれない。今までが運が良かっただけでな。

でもなあ。正直言って死者の発生に対する責任を取るつもりは一切ないんだよな。これに関しては他の面々からも同意されている。みんな思っていたよりドライだ。

さて、そろそろ奴らが現れる時間だ。

ささっと狩ってやろう。


「what…!?」

「あー…」

やっべ、また見つかった。いや、見つかったというよりは襲われているのを助けたんだが。

伊藤さんと同じパターンだ。この娘は高校生くらいだろうか?

さて、どうしよう?伊藤さんと同じように勧誘するか、それともどうにか誰かに漏らさないように説得するか。

ていうか会話できんのか?一応英語は日常会話くらいならやれるが。

はっ!そうだ!脳を強化すれば英会話もこなせるのでは!?むしろ何故いままでやっていなかったんだ俺!

ものは試しだ、やってみよう。

「あの、俺の言葉通じます?」

「ふぇ?わ、分かります。ていうか今のは何ですか!?あのナメクジと関係があるんですか!?もしかしてあなたがあの超能力者ですかそうですよね!」

「ちょ、急に捲し立てられても…」

キャラが濃いな…これまでの面々に比べるとだいぶ主張が強い。

これはこれで苦労しそうだな。とりあえず勧誘してみるか?

「あっ!助けていただきありがとうございました!それでなんですけど、私にも素質とかってあるんですかね!?」

「えっ戦う気なんですか?」

「いえヤバイというのは分かっていますよ?あのナメクジも相当ヤバイ奴らしいし。でもせっかく超能力があるんだから使ってみたいじゃないですか!戦いを舐めているわけではありませんが!」

「えぇ…」

なんだこの子!?勧誘する前に乗ってきたぞ怖…。最低限の覚悟は決まってるようだが。いやむしろ何で覚悟できてんの?これまでに勧誘した人全員程度の差こそあれど覚悟完了してんじゃん。それが普通なのか?戦うしかないのならそうするしかないと受け入れられるのだろうか。

俺もなんやかんや適応してるし、案外そういうものなのかもしれない。




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