24
どうにか気を取り直し、眼前の巨大ナメクジwith触手に向き合う。デカいくせにそこそこ速いなこいつ。
青い触手による薙ぎ払いを避ける。これもなかなかの速さだが、余裕を持って回避できる程度だ。
いや待て!?避けたせいで周囲の建物が粉々になってる!?避けずに受け止めるか、さっさと破壊するかしなければ…できるのか?
うわまた来た!こいつそれしか攻撃手段無いのか!?とりあえず避けずに腕で防御してみよう。死なないよな?戦いで鍛えた強化と身体能力を信じるしかない!
ゴッ!
うおお音がヤバイ!ヤバイ、が特に痛みは無いし見たところ腕も無傷だ。特に吹っ飛ばされもしないで耐えられたぞ!むしろ触手の方が無残に潰れている!どんな勢いで叩きつけられたんだ?まあいい。
残る触手は3本。さっき潰れたのが再生する様子はない。また別の触手を振り下ろしてきたのを手刀で迎撃する。なんだろうこの感触、ゴムかな?斬ったときの感触がちょっとゴムっぽい。斬るには斬れたが、斬った個所がこっちに来た先端の方だったせいか半分以上残っている。めっちゃ元気に振り回してるし…。根元から斬らないとダメか。でも根元も高い位置に、あっ。
そういや全然使ってなかったけど剣とか出せたな俺。エネルギー的なのを様々な形にして発射したり防御に使ったりする、ムカデの水晶から手に入れたあの能力だ。最後に使ったの2か月くらい前か?
とにかく、それで触手の根元を狙う。
よっしゃ!大成功だ!さっきのだけでなくもう1本斬れた!あと1本!やはり最初の触手は再生していない。再生能力は無いのか?
最後の触手も切断すると、案の定触手以外の攻撃手段がなかったのか逃げ出した。もちろんこんなのを逃がすわけにはいかない。
逃げる巨大ナメクジの背中にエネルギーで形成した剣を大量に撃ちこむ。水音のような悲鳴?を上げた後、くたりと倒れて動かなくなった。
よし、こっちも早いとこ撤収しよう。周囲の人は避難しているから、この隙に水晶も回収、ん?
こいつ水晶持ってないな。こいつらのエネルギーは人の感情エネルギーそのものなので、感情視認を使えば水晶の位置も特定できる(不自然に一か所に集まっている場所に大体ある)のだが、こいつにはそれがない。今気づいた。
念のため体を軽く解体したが、やっぱり無かった。
まあうん、強い個体だからって必ず持ってるわけでもないしな。今回は運が無かったということで。
人が集まる前に撤収しよう。




