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給料問題について悩みながら討伐を続ける日々を過ごす。もう七月だ。超能力に覚醒し、化け物との戦いが始まってからほぼ一年が経つ。ずっと狩り続けたせいか知らないが、とうとういつも狩場にしている山から化け物が湧かなくなった。一か月近く湧きはゼロ。これはもう枯れたと見ていいのか?

もしそうなら、「狩り続ければ湧かなくなる」というかなり嬉しい情報が手に入るわけだが。

しかし、奴らは人の感情から産まれるもの。枯れるなんてあるのか?考えを改める必要がありそうだ。

…もしかしたらこういう事かもしれない。

人の感情は年月とともに様々な場所にエネルギーのような何かとして留まり、その量が一定量を超えると化け物が(そのエネルギーを消費して)産まれるようになり、狩り続けてエネルギーが減少し、一定量を下回ると化け物が産まれない状態になる。ただし、化け物を生み出す土壌が消えた訳ではないので、感情という肥料が一定量与えられると再び化け物を生み出す…みたいな?化け物を生み出す土壌ってなんだよと聞かれても答えられないし、そもそもそんなもんがあるのかも分からない。あくまで自分なりの考えやラノベ、web小説の知識や設定を基に妄想しただけのものに過ぎない。これだと個人的には分かりやすいんだが。

状況証拠も無いに等しいからなあ。分からないものを考えてもしょうがないか。給料問題の方に目を向けよう。

といっても、何も思いつかないので伊藤さんに相談することになった。メールで。

「私もそっち方面の知識なんて無いので返答に困るのですが、こういうのはどうでしょう?あくまで素人の意見ですけど」

お、なんだろう?ふむ、まず化け物の強さを分かりやすくランク付けし、討伐した量とランクの高さに応じて給料を出す、か。確かに無難かな。ラノベでよくある冒険者ギルドみたいなシステムだ。ランク付けをどうすればいいのかと言う問題はあるが、まあこれでいいように思える。そこまで複雑じゃないしね。

話はそのままランク付けへ。とりあえず最低1から最高5の5段階にすることになり、最弱クラスのムカデやナメクジは問答無用で1、疫病が厄介なグロネズミとか毒持ちで飛ぶ骸骨蜂などは2になった。ただし、グロネズミは群れだと2判定だが、単体ではムカデ以下である。多分最弱だろう。というか、今まで戦ってきたやつらは大体1から3である。4なんて数えるほどしかいないし、5なんかゼロだ。そんなにヤバイ奴にまだ出会っていないのは幸か不幸か?これから出てきたりしないよな?大丈夫か?4でも割と対処が遅れたら色々と終わりそうなヤツがちらほら居たんだが。

とりあえず、討伐の真偽の確認は死体を持ってきてもらうのと並行して俺が感情視認で嘘をついていないか確かめ、その後に金を出すことに。まだ決まったわけではないが、伊藤さんは「仮にも命を懸けているのだから、簡単に倒せるランク1でも一体につき最低2,3万はあった方いいかもしれない」と言っていた。

たしかに金だけはかなり余っているが、ランク1はそこそこの頻度で湧くし、それにいちいち2,3万出してたらきついかもしれない。そこらへんは実際に試すしかないだろう。そういやどうやって渡せばいいんだ?伊藤さんは大学生だからいいけど、翔君と愛理ちゃんは中学生だぞ?隠せるのか?自分の口座があったとしても、年齢的に親が管理してるだろうし。確実にバレるよなぁ。どうしたもんか。

とにかく、話はある程度まとまった。あとはあの二人にもこのことを連絡して──

ん?ちょうど翔君から電話が来たな、何だろ?

「あっ出た!大変です!」

「え何!?どうしたんですか!?」

本当に何だ!?声がかなり焦ってるし、電話越しに戦闘音みたいなのが聞こえてくる!?

どうした一体!?

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